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追善供養
ついぜんくよう |
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作家
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作品
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岡本綺堂 |
【半七捕物帳 お文の魂】
小幡から相談をうけてKのおじさんも考えた。結局、おじさんの菩提寺の僧を頼んで、表向きは得体(えたい)の知れないお文の魂のための追善供養を営むということにした。お春は医師の療治をうけて夜啼(な)きをやめた。追善供養の功力(くりき)によって、お文の幽霊もその後は形を現わさなくなったと、まことしやかに伝えられた。
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岡本かの子 |
【取返し物語】
一宗再興疑いなし。出来(でか)したぞ堅田の源右衛門。この上は心よく、親鸞影像を戻し返してつかわすのみか、他宗ながら忰源兵衛の菩提も、こなたで弔(とむら)い追善供養。三密瑜伽(ゆが)の加持力にて、安養成仏諸共に、即身成仏兼ね得させん。
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中里介山 |
【大菩薩峠 めいろの巻】
自分が孝子ならば、その高橋空山という父の師なる人を探し当てて、そうして父の遺志をついで、あの寺を再興するようなことにでもならば、追善供養として、これに越すものはなかろうに……
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三遊亭圓朝 鈴木行三校訂・編纂 |
【西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝】
母「これは私(わし)が良人(おやじ)の形見でございまして、七ヶ年前(あと)出た切(ぎ)り行方(ゆくえ)が知れませんが、大方死んだろうと考えていますから、良人の出た日を命日として此の観音さまへ線香を上げ、心持(こゝろもち)ばかりの追善供養(ついぜんくよう)を致しやして、良人に命があらば、何卒(どうぞ)帰って親子四人(よったり)顔が合わしていと、無理な願掛(がんが)けをして居りやんした、
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相馬愛蔵・相馬黒光 |
【一商人として ――所信と体験――】
いうまでもなく今より薄給で、芝居を見せてやったこともなければ、御馳走もしてやれなかった。娯楽室も図書室も与えられなかった。見学旅行もさせられなかった。せめて生き残っている人たちは追善供養を営みその冥福を祈りたい。すなわち年に一回春の彼岸に増上寺において大島徹水猊下御導師のもとに、あなた方とともに物故店員の法要を行う次第です。
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