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痛快無比
つうかいむひ |
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作家
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作品
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幸田露伴 |
【囲碁雑考】
兵を伏せて敵を誘ひ、奇を以て勝を制し、重囲を突破して、千里に横行する、痛快無比の状を叙せり。田単は斉の名将。重囲に陥りて屈せず、火牛の謀を以て燕の大軍を破り、日あらずして七十余城を回復せる也。
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太宰治 |
【黄村先生言行録】
ここに日本の山椒魚が世界中の学者の重要な研究課目と相なりまして、いやしくも古代の動物に関心を持つほどの者は、ぜひとも一度ニッポンの大サンショウウオにお目にかからなければ話にならぬとまで言われるようになって、なんとも実に痛快無比、御同慶のいたりに堪えません。
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夢野久作 |
【近世快人伝】
それは地上、如何なる凡人、又は非凡人の最期にも類例のない……同時に如何なる喜悲劇、諷刺劇の脚本の中にも発見出来ない、セキスピアもバナードショオも背後に撞着(どうちゃく)、倒退(とうたい)三千里せしむるに足る底(てい)の痛快無比の喜悲劇の場面を、生地(きじ)で行った珍最期であった。
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中里介山 |
【大菩薩峠 農奴の巻】
あれより以後の米友というものは、なぜか一語も吐きません。常ならば慷慨悲憤が口を衝(つ)いて出るか、或いは痛快無比なる啖呵(たんか)が泡を飛ばして迸(ほとばし)るかしなければならない場合を、あれから全く一語無しです。
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