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我儘勝手
わがままかって
作家
作品

森鴎外

【伊沢蘭軒】

 わたくしはこう云う態度に出ずるより外無いと思う。先ず根本材料は伊沢 めぐむ さんの蘭軒略伝乃至歴世略伝に拠るとする。これは已むことを得ない。和田さんと同じ源を酌まなくてはならない。しかし其材料の扱方に於て、素人歴史家たるわたくしは我儘勝手な道を行くことゝする。路に迷っても好い。若し進退 きは まったら、わたくしはそこに筆を棄てよう。 所謂 いわゆる 行当ばったりである。これを無態度の態度と謂う。

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二葉亭四迷

【浮雲】

「慈母さん、私ア口惜くやしくッて口惜しくッてならないよ」
 ト云ッて襦袢じゅばん袖口そでぐちなみだいた。
「フウそうかえ、そんな事を云ッたかえ。それじゃもうそれまでの事だ。あんなもんでも家大人おとッさん血統ちすじだから今と成てかれこれ言出しちゃ面倒臭めんどくさいと思ッて、此方こッちから折れて出てれば附上ッて、そんな我儘わがまま 勝手を云う……モウ勘弁がならない」

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岸田國士

【心理の洞察 ――政治に求めるもの――】

 そのためには、国民の我儘勝手に耳を藉さず、真に、ひそかに為政者に期待するところを、深く、早く見抜いて、そこに政治の高邁なすがたを示さなければならぬ。

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富ノ沢麟太郎

【あめんちあ】

彼自身にとって必要なことは何一つ書いてなかったと言えるほどであった。 こんなことになったのも、美角夫人からの手廻しであろうと、彼は不快になって後悔した。 母親は彼が何事もせずに、我儘勝手に歩き暮していると考えている。 そうして彼女の考えに間違いはないのであった。

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狩野直喜

【楊雄と法言】

一体漢書楊雄伝には班固が明に雄の卒年を天鳳五年、其寿は七十一と言つて居るのに、自分が弁証の都合から、年寿丈を取つて卒年を取らぬは、我儘勝手と言はねばならぬ。班固は父彪の業を嗣いで、漢書の大著述をした人である。

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知里幸恵

【手紙】

旭川からは、十五日に金を送るとの事ですが、私柳行李が一つ欲しいから、我儘勝手で相すみませんが、何卒出来たらばその前に柳行李代だけ御送り下さいます様おねがひ申上げます。先生からお餞別をもしいたゞいたら書物でも買って帰ります。

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2024/06/28