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和気藹藹/和気藹々
わきあいあい
作家
作品

太宰治

【パンドラの匣】

かっぽれの言い草じゃないけれど、「まったく、日本一のおかみさんだよ。」摩擦の時など、他の助手さんたちは、塾生と、無駄口むだぐちをきいたり、流行歌を教え合ったり、善く言えば和気藹々わきあいあいと、悪く言えばのろのろとやっているのに、この竹さんだけは、塾生たちが何を言いかけても、少し微笑ほほえんであいまいに首肯うなずくだけで、シャッシャとあざやかな手つきで摩擦をやってしまっている。

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太宰治

【親友交歓】

 しかし、やっぱり、事件といっては大袈裟おおげさかも知れない。私は或る男と二人で酒を飲み、別段、喧嘩けんかも何も無く、そうして少くとも外見に於いては和気藹々わきあいあいりに別れたというだけの出来事なのである。それでも、私にはどうしても、ゆるがせに出来ぬ重大事のような気がしてならぬのである。

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長谷川時雨

【平塚明子(らいてう)】

お宅が芝居のおけいこばになっているから見に来てくれるようにとおことづてのあったおり、わたくしは何ともいえぬ和気藹々わきあいあいとしたものを感じました。

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堀辰雄

【晩夏】

流暢りゅうちょうな日本語で店の売子に言葉を掛けながら、私の手を出しかねていたバウム・クウヘンを指して、「これはねずみかじったのですか?」などと常談さえ云う。「そうかも知れませんね。……それでもよろしかったら、先生に私から進物にしますわ。」雀斑そばかすのある若い娘も笑いながら、そんな返事をしている。「実は持て余していたところなんでしょう?」と老外人の見事な応酬。――そんな 和気靄々わきあいあいたる常談の云いあいをあとに、私はビスケットだけ包んで貰って、さっさと店を出て来た。そして町を引っ返して往きながら、ふいといま頃は森のなかの小屋で風呂の火でもきつけているだろう妻の姿を浮べた。

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宮本百合子

【或る画家の祝宴】

 一応は和気藹々たるその光景は、主人公がほかならぬ画家であるということから、むしろ異様に孤独に、鬼気さえもはらんで忘れがたい感銘を与えられた。

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小熊秀雄

【小熊秀雄全集-19- 美術論・画論】

 或る子供絵本、漫画の改革の座談会の席上、一教育者が、出版業者にむかつて、かういふことを言つた、『みなさんは儲けること許り考へないで、たまには損をしても良い本を出して下さい』そして教育者と出版業者とが声を合して、和気藹々と哄笑したのである、しかしこゝには二つの性質の哄笑があつたのである、深刻なのは出版業者側の発した笑ひである、

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林不忘

【魔像 新版大岡政談】

もし、この男が、山城守から伝わって来たとおり、例のおたずね者の神尾喬之助なら、こうして自分達が出てくるまでもなく、黒門町の手で、とうの昔に押えられていなければならないはずだ。しかるに、家の中の空気は、和気藹々わきあいあいとして、今まで三人で世間ばなしでもしていたらしい様子である。どうも、飛んでもない人違いではないかしら――。

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2024/06/28