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抑揚頓挫
よくようとんざ |
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作家
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作品
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夏目漱石 |
【現代日本の開化 ――明治四十四年八月和歌山において述――】
その結果として冒頭だか序論だかに私の演説の短評を試みられたのはもともと私の注文から出た事ではなはだありがたいには違ないけれども、その代り |
二葉亭四迷 |
【浮雲】
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太宰治 |
【「惜別」の意圖】
殊にも藤野嚴九郎教授の海よりも深い恩愛に就いては、彼は後年、「藤野先生」といふ謝恩の念に滿ちあふれた名文を草してゐるほどで、「ただ先生の寫眞のみは今なほ僕の北京の寓居の東側の壁に、書卓に向つて掛けてある。夜間倦んじ疲れて、懈怠の心が起らうとする時、頭をもたげて燈光の中に先生の黒い痩せたお顏を瞥見すると、いまにも抑揚頓挫のある言葉で話しかけようとしてゐられるかの如く思はれる。と忽ち又それが僕の良心を振ひおこさせ、そして勇氣を倍加させてくれる」と書いてあります。
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長岡半太郎 |
【プランク先生の憶い出】
先生は写真に示す如く 細面の人で鼻は高く 額に碧筋が現われていた。眼は鋭く 話ははっきりして 講釈は音吐晴朗 語調明確 別に気取った風采なく 抑揚頓挫なども稀で 偏に学生の理解を希うていた。
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