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① 熱中症とは ≫≫ ② 経口補水塩・経口補水液の作り方
②経口補水塩・経口補水液の作り方
- 全身の倦怠感や脱力、頭痛、吐き気、嘔吐、下痢、立ちくらみ、筋肉のこむら返り、体が著しく熱くなるなどの「熱中症」の症状や、風邪などによる下痢や嘔吐、発熱、激しい発汗などで脱水症状を起こした時にも有効とされる「経口補水塩」「経口補水液」の作り方をみてみます。
- ユニセフでは、食塩とブドウ糖を混合した「経口補水塩」を、主に下痢、嘔吐、発熱等による脱水症状の治療用に各地で提供する活動をしているということです。
- 経口補水液は市販されていて、大塚製薬の「オーエスワン(OS-1)」や、味の素KKの「アクアソリタ」などの商品があります。
- 熱中症などの緊急時には、簡便な方法として塩と砂糖を混ぜて「経口補水塩」を作ることが出来ます。この「経口補水塩」を水に溶かしたものが「経口補水液」です。
- 「経口補水液」は、水 1 リットルに対して、塩 3 g と砂糖 40 g を混ぜて作ることが出来ます。
- 500 mL(500 cc)を作る場合は、水 500 ミリリットルに対して、塩 1.5 g と砂糖 20 g の分量となります。
- 秤がない場合は、計量スプーンを使って量ります。それぞれのグラム数がスプーン何杯分かの換算をするには、別ページの[換算表]か、別ページの[換算機]をお使いください。
= 換算機を使う =
- この換算機で計算すると、1 リットルを作る場合の塩 3 g は、小さじ 1/2 杯に、砂糖 40 g は大さじ 4と 2/5 杯となります。
「経口補水液」1リットルを作る場合の、水、塩、砂糖の分量 |
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【材料】 | |
水
1 L |
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塩
3 g (小さじ1/2) |
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砂糖
40 g
(大さじ4と2/5)or
(大さじ4と1/3強)or (大さじ4と小さじ1強) |
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「経口補水液」500 mL(500 cc)を作る場合の、水、塩、砂糖の分量 |
【材料】 |
水
500 mL
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塩
1.5 g (小さじ3/10)
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砂糖
20 g
(大さじ2と1/5)
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【注意点】 | |
自宅で作る場合は、食中毒を防ぐ意味からも冷蔵庫に保存しその日のうちに飲み切るようにします。特に、一度使ったペットボトルを利用して作る場合は雑菌が混じったりしないよう十分注意しましょう。 |
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【飲み方】 | |
飲む時は、一気に飲むのではなく、ゆっくりと時間をかけて少しずつ飲みます。500 mL(500 cc)であれば、1時間位でゆっくりと。 |
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飲む時に氷を加えたりしないでください。濃度が変わってしまうので効果が出にくくなってしまいます。 |
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飲みやすくするためにレモンやグレープフルーツを搾って入れるのもよいでしょう。ただし、入れすぎると果物の糖分が追加され、塩分と糖分の比率が変わってしまい吸収が悪くなることもあるので、多くてもレモン半分位が目安。 |
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【自分で作った補水液は美味しいのか?】 | |
この方法で作った「経口補水液」は美味しいのでしょうか? |
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飲んでみての感想は人それぞれのようです。「まあまあ、美味しい」と言う人や、「美味しいものとは言えないが、まずくはない」と言う人がいる一方、「まずい」と言う人もいました。 |
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「美味しい」「飲める」と感じた人は脱水症状になりかけていると言う話もあるようですが、そこまでの調査はしていませんのでこれは何とも言えません。ただ、ここでの目的は美味しいものを作ることではなく、脱水症状からの回復ですので、多少まずいと感じても我慢をしましょう。 |