|
■このサイトに登録されている四字熟語を検索します。平仮名での検索や一文字からの検索、絞り込み検索などもできます。
墨痕淋漓
ぼっこんりんり |
|
作家
|
作品
|
---|---|
島崎藤村 |
【夜明け前 第二部下】
観斎とは、静の屋あるいは観山楼にちなんだ彼が晩年の号である。お粂の目には、父が筆のはこびにすこしの狂いも見いだされなかった。お粂も実はそう長く馬籠にとどまれないで、二、三日の予定で父を見舞いに来た人であった。めったにひとりで家を離れたためしのない彼女はその方のことも心にかかり、それに馬籠と木曾福島との間は途中一晩は泊まらねばならなかったから、この往復だけでも女の足には四日かかった。 |
高山樗牛 |
【瀧口入道】
月の光に立寄り見れば、南無三寶。『祖父太政大臣平朝臣清盛公法名淨海、親父小松内大臣左大將重盛公法名淨蓮、三位中將維盛年二十七歳、壽永三年三月十八日和歌の浦に |
佐藤紅緑 |
【ああ玉杯に花うけて】
「同志会の かれは辻々に立ち、それから町役場の前に立ち、つぎに阪井の家の前に立ってどなった。 |
国枝史郎 |
【柳営秘録かつえ蔵】
鬼小僧は正直にこう云った。「ところで俺を何者と思う?」 「さあそいつだ、見当が付かねえ」 「あれを見ろ」と云いながら老人は壁へ指を指した。洋風の壁へかかっているのは、純日本風の 「 「知っている段じゃアございません。だが紙鳶堂先生なら、安永八年五十七歳で、牢死されたはずでございますが?」 |
|