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暴風怒濤
ぼうふうどとう |
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作家
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作品
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三遊亭圓朝 |
【根岸お行の松 因果塚の由来】
陸軍たりとて海軍たりとて勇武の御気象には少しの変りもない、日本固有の大和魂というものがお手伝をいたしますからでもございましょうが、我邦(わがくに)軍人がたの御気象には欧洲各国でも舌を巻(まい)ておるそうで、これは我が某(ある)将官の方に箱根でお目通りをいたしたとき直接(じき/\)に伺ったところでございます。これはお話が余事に外(そ)れ恐れ入りましたが、左様な御気象をお持ち遊ばす方々で在(いら)せられますから、ナニ暴風怒濤(どとう)なんぞにビクとも為さる気遣いはない、併(しか)し永暴風雨(ながしけ)をくっては随分御困難なもんだそうで、却(かえ)って戦争をしている方が楽だと仰せられた軍人もございました。
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木下尚江 |
【臨終の田中正造】
僕が日蓮を思うて居る時、いつの間にか田中翁の顔に変つて了ふ。日蓮が最後の疲労を空想する時、直訴当時の田中翁の姿が自然に浮ぶ。――今翁を見送つて家路をたどりつつ、僕はまたおのづからこの二人のことを一つにして思つた。今翁の日記を開いて、この前後の記事を少しく抄出す。 八月十三日。暴風怒濤起る。前十時より十一時。 八月十四日。野木村野渡に泊。此日、米五俵割麦一俵を買取りて谷中に通知す。 十六日。谷中に入。恵下野にて避難人に面会。 二十三日。古河町出立、日暮里に来る。泊。床上尺余浸水。 二十四日。今朝逸見氏御夫婦と、岡田氏へ行けり。 二十五日。岡田神呼吸を訪ふ。 |
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