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法界悋気
ほうかいりんき
自分とは関係のない人に嫉妬したり、ねたんだりすること。また、他人の恋愛をねたむこと。
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作家
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作品
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二葉亭四迷
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【
浮雲
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要するに昇は長官を敬すると言ッても遠ざけるには至らず、狎れるといっても涜すには至らず、諸事万事御意の随意々々曾て抵抗した事なく、しかのみならず……此処が肝賢要……他の課長の遺行を数て暗に盛徳を称揚する事も折節はあるので、課長殿は「見所のある奴じゃ」ト御意遊ばして御贔負に遊ばすが、同僚の者は善く言わぬ。昇の考では皆
法界悋気で善く言わぬのだという。
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二葉亭四迷
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【
浮雲
】
「色だ、ナニ夫婦サ」と
法界悋気の岡焼連が目引袖引取々に評判するを漏聞く毎に、昇は得々として機嫌顔、これ見よがしに母子の者を其処茲処と植木屋を引廻わしながらも片時と黙してはいない。
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【半七捕物帳 鷹のゆくえ】
「あすこの家へ来るのかえ」
「いいえ、親たちは堅い人ですから、そんなことは出来ません。この先の辰さんの家で、ほほほほほ」
いくらか
法界悋気もまじって女房はこんな秘密までもべらべらしゃべった。辰蔵というのは小料理屋の亭主であるが、身持ちのよくない人間で小博奕も打つ男である。料理屋といっても、家には老母と小女がいるきりなので、お杉はどんなふうに頼み込んだか知らないが、その家を逢い曳きの場所に借りて、ときどきに旧主人に逢っている。それを近所ではみんな知っているが、お杉の親たちは不思議に知らないらしい。知れたらきっとなにかの面倒が起るであろうと女房は仔細らしく話した。
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Last updated : 2024/06/28