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萎靡沈滞 いびちんたい ⇒ 萎靡沈滞 ⇒ 沈滞萎靡 |
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作家
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作品
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岸田國士 |
【新劇復興の兆】
これは、「築地」に限らず、これまでの新劇といふものが、俳優を人形扱ひにしすぎた結果である。演出者万能主義の余弊ともいへるが、要するに、俳優が自分の職分なり、領域なりを自覚して、「人形扱ひ」を受けることを不満に感じ出せばいいのである。十分な芸術的教養と、新しい演劇的感覚をもつてゐさへすれば、俳優は、いくら勝手な真似をしてもかまはないのである。演出者なるものの指図を受けなければ、調子ひとつ張れず、お辞儀ひとつできないといふ有様では、芝居が面白くなる筈はないのである。一方、戯曲の生産も亦、この二三年来、頓に萎靡沈滞してゐたことは周知の事実である。この現象についても、私は、既に云ふべきことを云ひ尽した。それ故、ここでこれを繰り返す気はないが、今になつて考へれば、それも、例の周期説に従ふとすると、極めて当り前のことで、それはさういふ期間だつたのである。 果して、今、また、新しい機運が動いて来た。いつからともなく、さういふ気配が感じられるやうになつたのだ。何もかも行き詰つたと思つてゐるところへ、最近ぼつぼつ若々しい演劇風景が眼に映り出した。曰く、新劇団の旗揚げ、新劇雑誌の創刊、新鋭戯曲家の擡頭……。 |
トオマス・マン |
【悩みのひととき SCHWERE STUNDE】
そうだ。作は失敗だ。そしてすべては徒労に終った。軍隊。軍隊こそはぜひ現わさねばならなかったのだ。それを眼前によし。これで万事は休した。敗北である。やりそこないである。破産である。 |
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