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貴賤老若
きせんろうにゃく
 ⇒ 老若貴賤 ⇒ 貴賤老若
作家
作品

夏目漱石

【吾輩は猫である】

「あるかも知れない。今昔の問題はとにかく、そこの風習として日暮れの鐘がお寺で鳴ると、家々の女がことごとく出て来て河へ這入はいって水泳をやる……」
「冬もやるんですか」
「その辺はたしかに知らんが、とにかく 貴賤老若きせんろうにゃくの別なく河へ飛び込む。ただし男子は一人も交らない。ただ遠くから見ている。遠くから見ていると暮色蒼然ぼしょくそうぜんたる波の上に、白いはだえ模糊もことして動いている……」

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芥川龍之介

【邪宗門】

「これはまた笑止千万な。南都北嶺とやらのひじり僧たちも少からぬように見うけたが、一人ひとりとしてこの摩利信乃法師と法力を較べようずものも現れぬは、さては天上皇帝を始め奉り、諸天童子の御神光ごしんこうに恐れをなして、貴賤老若ろうにゃくの嫌いなく、吾が摩利の法門に帰依し奉ったものと見える。さらば此場において、先ず山の座主ざすから一人一人灌頂かんちょうの儀式を行うてとらせようか。」と、威丈高いたけだかに罵りました。

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柴田流星

【残されたる江戸】

「稗蒔や、ひえまァき――」
 人もしこの声を朝の巷に聞く時は、貴賤老若にかかわらず、門に出てその値ぶみをする。大小精粗によって五銭より十銭、二十銭、三十銭、五十銭、それ以上なは先ず注文でなくば大方は持合わさず、僅に半円以下の散財で恣に野趣を愛する。さても気やすいことではないか。

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林不忘

【丹下左膳 こけ猿の巻】

萩乃がお目あてなのは、さむらいだけじゃアない。町内の伊勢屋のどら息子、貴賤老若すい不粋ぶすい、千態万様、さながら浮き世の走馬燈で、芋を洗うような雑沓。

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2024/06/28