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老若貴賤
ろうにゃくきせん
 ⇒ 老若貴賤 ⇒ 貴賤老若
作家
作品

新渡戸稲造

【自由の真髄】

僕はここで有神論や宗教論を述べんとする意ではないが、人には老若貴賤の区別なく右に述べた神の如き何かが各自に宿っていることは、僕の堅く信ずる所であって、また何人も信じなくとも否定の出来ぬことであろう。

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芥川龍之介

【或敵打の話】

 寛文かんぶん九年の秋、一行は落ちかかるかりと共に、始めて江戸の土を踏んだ。江戸は諸国の老若貴賤ろうにゃくきせんが集まっている所だけに、敵の手がかりを尋ねるのにも、何かと便宜が多そうであった。そこで彼等はまず神田の裏町うらまちに仮の宿を定めてから甚太夫じんだゆうは怪しいうたいを唱って合力ごうりきを請う浪人になり、求馬もとめ小間物こまものの箱を背負せおって町家ちょうかを廻る商人あきゅうどに化け、喜三郎きさぶろう旗本はたもと能勢惣右衛門のせそうえもん年期切ねんきぎりの草履取ぞうりとりにはいった。

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尾崎紅葉

【金色夜叉】

 柵の外に立ちて列車の行くを送りしはひとり間貫一のみにあらず、そこもとにつどひし 老若貴賤ろうにやくきせん男女なんによは皆個々の心をもて、愁ふるもの、楽むもの、きづかふもの、或は何とも感ぜぬものなど、品変れども目的はいつなり。

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2024/06/28