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無学無識
むがくむしき
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作家
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作品
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【俳人蕪村】
蕪村の俳句は芭蕉に匹敵すべく、あるいはこれに凌駕するところありて、かえって名誉を得ざりしものは主としてその句の平民的ならざりしと、蕪村以後の俳人のことごとく無学無識なるとに
因れり。著作の価値に対する相当の報酬なきは蕪村のために悲しむべきに似たりといえども、無学無識の徒に知られざりしはむしろ蕪村の喜びしところなるべきか。その放縦不羈世俗の外に卓立せしところを見るに、蕪村また性行において尊尚すべきものあり。しかして世はこれを容れざるなり。
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【各人心宮内の秘宮】
彼等は漫に言を為して曰く、「福音の説かるゝところ必らず救あり」と、而して彼等は福音を説かずして、其字句を説く、自ら基督を負ふと称して、基督の背後に隠るゝ悪魔を負ふ、咄、福音を談ぜんとするもの、何ぞ天地至大の精気に対して、極めて真面目なる者とならずや。其第一の宮を開きて、第二の宮を開かず、心あるも心なきに同じ。己れ寒村僻地より来り、国家の大に愛すべきを知らずして、叨りに自利自営を教へ、己れ無学無識を以て自ら甘んじながら、人に勧誘するところ「学問」を退ぞけ、聖経のみを奉ぜよと謂ひて、以て我が学問界以外の小人に結ばんとし、己れ文学美術の趣味、哲学の高致を解せざるが故に、愚物を
騙罔して文学を遠くべしと謂ふ、斯くして一国の愛国心をも一国の思想をも一国の元気をも一国の高妙なる趣味をも尽く苅尽して、以て福音を布かんとす、何すれぞ田園の沃質を洗滌し尽して、然る後に菓木を種ゆるに異ならんや。
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【一円本流行の害毒と其裏面談】
ロクでもない蚊士とか、無学無識の翻訳者などが、円本の著者訳者として多額の収入を得、所謂印税成金になって、遊里に耽溺して居るとか、住家を建築したとか聴いては、普通の人情として嫉み根性を起したり、羨しがるのは無理ならぬ事であるが、そんな劣等感情でなくして危険な反感を持つ人々が、有識階級連の間に多い
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【植物一日一題】
畢竟これは以前にオウトウといえと指導した業者、園芸家ならびに学者の罪である。すなわちこれらの人々が集まって会議しその名をかく呼ぶように仕向けたのは、全く自分達の無学無識ぶりを遺憾なく発揮していて、そして名称を間違えるのは文化の恥だということを悟らないのだ。今日植物学界では支那実ザクラの桜桃に対して、この西洋の Sweet Cherry を
西洋実ザクラと呼んでいる。そしてこの二つを総称したものがすなわち実ザクラである。
世間の英和辞書ではよく Cherry をサクラと訳してあるがこれはあたっていなく、これは宜しく西洋実ザクラとすべきである。そして日本のサクラを表わさんとすれば、これを Japanese Flowering Cherry とせねばならない。
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【妾の半生涯】
当市の監獄には、大阪のそれと異なりて、女囚中無学無識の者多く、女監取締りの如きも大概は看守の
寡婦などが糊口の勤めとなせるなりき。されば何事も自己の愛憎に走りて囚徒を取り扱うの道を知らず。偏に定役の多寡を以て賞罰の目安となせし風なれば、囚徒は何日まで入獄せしとて改化遷善の道に赴かんこと思いもよらず、悪しき者は益悪に陥りて、専心取締りの甘心を迎え、漸く狡獪陰険の風を助長するのみ。
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- このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。
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Last updated : 2024/06/28