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無偏無党
むへんむとう
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作家
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作品
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【近時政論考】 彼その説の大要にいわく、「政党内閣は党派政治となり、一変して偏頗の政治となり、ついに言うべからざるの弊害を生ぜん、帝室内閣は党派に偏せずいわゆる無偏無党、王道蕩々の美政を維持するに足らん云々」と。しかして彼また以為らく、「世の政党内閣を主張する者は輿論を代表する党派をもって政弊を
済うの謂にあらず、むしろ党派の勢いを仮りて政権を奪わんと欲するのみ」と、
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【学者安心論】 されば今の日本政府も、何等の大勢を写し出すものか、何物の真形を反射するものか、これを反射して真を誤らざるものか、無偏無党の平心をもってこれを察するは至難の事というべし。また、事を施行するにあたりて、その
成跡はつねに意外に出で、求むるものを得ずして求めざるものを得ること多し。
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Last updated : 2024/06/28