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無期延期
むきえんき |
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作家
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作品
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岡本綺堂 |
【明治劇談 ランプの下にて】
どの興行者も決して人を馬鹿にしているどころではない、みな必死の |
岸田國士 |
【「速水女塾」あとがき】
さて、この「速水女塾」は、文学座八月公演の上演目録に予定されてゐたのであるが、止むを得ぬ事情で無期延期となつた。その事情についてこゝで述べることは差控へるが、この作品はあくまでも文学座座員諸君をひとりひとり頭において書かれたものである以上、この劇団の存続する限り、或は、主なるメンバアが残留する限り、同一座のために捧げられたものである。
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坂口安吾 |
【安吾巷談 今日われ競輪す】
二十日あまり坐りつゞけて、予定の仕事が全部かたづいた。こんなことは、ここ三年間に始めてのことで、たいがい翌月廻し、無期延期などゝ後味のわるい月日を送ってきたが、珍しく二十日のうちに五ツほどの仕事がキチンと片づいて、あと三日間ぐらいは天下晴れて遊べることゝなった。
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夢野久作 |
【霊感!】
ところで……ここに本官が云うところの、天の配剤による自然の解決法なるものは僅かに二種類しかないのである。その一つは誰人も考え得るであろう通りにこの裁判を無期延期とする事である。そうして二人の父親の中のいずれかが死亡、もしくは他の恋愛によってレミヤと離れ去る事によって解決されるのを待つ方法であるが、しかし、そのような解決手段は、法律、道徳、常識のいずれから見ても許さるべき事ではない。
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林不忘 |
【巷説享保図絵】
若松屋惣七は、はじめて挨拶した瞬間から、この磯五からいい印象を受けていた。視力の不自由な人の感である。この男なら、高音の二百五十両の件を切り出しても、事情さえわかれば、取り立てを延ばしてもらえそうだ。それどころか、こっちの出ようによっては、無期延期というような話しあいも、むずかしくはなかろう――そう考えていたやさきである。
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黒島傳治 |
【武装せる市街】
青年訓練所を出た奴が、一年六カ月で、帰休になると喜んでいた。それが出兵で、帰休は無期延期だ。べそをかいた、その連中が、中尉の叱るような命令に、はい/\して、セッセと働いた。働き振りが目立った。
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穂積陳重 |
【法窓夜話】
裁判所は大いに閉口した。召喚に際して適当の保護を与えるのは、 |
中里介山 |
【大菩薩峠 弁信の巻】
津田生の満足は、たとうるに物もない有様だが、いいせっかく意気込んだ出鼻をこれに |
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