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無味無臭
むみむしゅう |
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作家
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作品
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種田山頭火 |
【其中日記 (八)】
四月十一日 曇、身心すぐれず。しようことなしにポストまで、そして米と油とを買うて戻つた。 無味無臭、無色透明の世界に住みたい。 水、餅、豆腐、飯。…… |
豊島与志雄 |
【梅花の気品】
梅花の感じは、気品の感じである。気品は一の芳香である。眼にも見えず、耳にも聞えない、或る風格から発する香である。甘くも酸くも辛くもなく、それらのあらゆる刺戟を超越した、得も云えぬ香である。人をして思わず鼻孔をふくらませる、無味無臭の香である。それと明かに捉え得ないが、それと明かに感じ識らるる、一種独特の香である。何処からともなく、何故にともなく、何処へともなく、自からに発散して漂っている、浮遊の香である。 |
坂口安吾 |
【安吾巷談 麻薬・自殺・宗教】
今、売りだされているカルモチンの錠剤。あれは五十粒ぐらい飲んでも眠くならないし、無味無臭で、酒の肴としても、うまくはないが、まずいこともない。田中がカルモチンを酒の肴にかじっているときいたときは驚かなかったが、カルモチンでは酔わなくなって、アドルムにしたという話には驚いた。あの男以外は、めったに、できない芸当である。
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海野十三 |
【毒瓦斯発明官 ――金博士シリーズ・5――】
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