|
■このサイトに登録されている四字熟語を検索します。平仮名での検索や一文字からの検索、絞り込み検索などもできます。
無念無想
むねんむそう |
|
作家
|
作品
|
---|---|
國木田独歩 |
【空知川の岸辺】
汽車の乗客は |
国枝史郎 |
【八ヶ嶽の魔神】
松崎清左衛門は何が不足で葉之助の入門を「そういう訳なら師を取らずに 間もなく葉之助は心の中でこういう大望を抱くようになった。彼はご殿から下がって来るや郊外の森へ出かけて行き、八幡宮の社前に坐って無念無想に入ることがあり、またある時は木刀を |
長谷川時雨 |
【水】
―― |
寺田寅彦 |
【文学の中の科学的要素】
吾人が事象に対した時に、吾人の感官が刺戟されても、無念無想の
|
中原中也 |
【詩に関する話】
然し此の錯雑した時勢にあつても、いつかな愚鈍で、有難からぬ幸福のお方もあつて、その手合では、情けとは迎合性や動物的嗜好などを意味するだけで、つまりまあ気分屋なのである。近所が火事であるための驚きと、心の感動と、言換れば偶然と必然とを、混同しない程度に比例して芸術非芸術があるとはシモンズの謂ふ所だ。芸術は扨措いて、生活の中ででもそのやうな手合は困るのであつて、それらの人が朝目覚めた時の無念無想、即ち瞑想状態が、精神にも物質にも有益であつて、其処にこそ現実があり欣怡のあることに想到されるやう、私一介の馬鹿は希つてゐる。 |
大島亮吉 |
【涸沢の岩小屋のある夜のこと】
とかげっていうのは仲間のひとりが二、三年前にここに来て言いだしてから自分たちの間で通用する専用の術語だ。それは天気のいいとき、このうえの岩のうえで |
坂口安吾 |
【桂馬の幻想】
自分では一撃必殺のきびしい桂のつもりであるが、あべこべに自分の命とりになりかねない懸念もあった。しばしの息ぬきに無念無想の道をあるいていたつもりでも、その桂ハネが頭の底にからみついていたのだ。そのせいか、娘の顔が桂に見えた。
|
吉行エイスケ |
【女百貨店】
太田ミサコは売あびせのために底値を入れた××新株の反撥を予想して買いあつめると、雑株安をねらって、引たたぬ××百貨店株を |
中里介山 |
【大菩薩峠 弁信の巻】
夜具の前にちょこんと落着いて、そうしてお祈りをしました。それは、お祈りというべきものか、念仏というべきものか、或いは、かりそめに無念無想の境を作ろうとしているのか、とにもかくにも暫くの間、黙坐をしていた弁信は、やがて帯を解き、 |
種田山頭火 |
【行乞記 (一)】
九月廿三日 雨、曇、同前。八時から二時まで都城の中心地を行乞、こゝは市街地としてはなか/\よく報謝して下さるところである。 今日の行乞相はよかつた、近来にない朗らかさである、この調子で向上してゆきたい。 一杯二杯三杯飲んだ(断つておくが藷焼酎だ)、いゝ気持になつて一切合切無念無想。 |
|