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無二無三
むにむざん むにむさん |
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作家
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作品
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芥川龍之介 |
【首が落ちた話】
人の身の馬は、 |
芥川龍之介 |
【藪の中】
わたしはまだ今までに、あのくらい気性の |
有島武郎 |
【卑怯者】
その物音には彼もさすがにぎょっとしたくらいだった。子供はと見ると、もう車から七、八間のところを無二無三に
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宮本百合子 |
【美しき月夜】
ましてこの場合、軌道の内側に倒れたマージーを、逆に倒して、足一本の犠牲で、彼女の生命を救おうとするだけの周密な考慮をめぐらす頭脳はなかった。すべての魂が、奈落へ逆落しになっていた。すべての意志が、流星のように顛落していた。統御を失た本能の、眼のない、大きな真黒い頭ばかりが、無二無三に方向の定まらない動乱を起したのである。
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渡辺温 |
【風船美人】
純然たる日本の髪を結った少女で、東洋的美しさの典型とも云いたい、仏さまのような優しい清らかな顔でした。私は一眼見てはげしく心を打たれてしまいました。たとえようもない無二無三な恋慕の情がするどく胸をかきむしりました。私は幾度もピントを合せ直しました、併し、あまり焦立ったために、却って最初の正しい焦点をなくして一層うろたえている中に、情ないことにも、彼女の姿はやがて行き交う人々の蔭へかくれてしまいました。
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菊池寛 |
【姉川合戦】
其の |
泉鏡花 |
【義血侠血】
二人の車夫は勇ましく相呼び |
中里介山 |
【大菩薩峠 年魚市の巻】
面積に於て広いには広いが、やっぱり屋敷跡、あるいは庭園、もしくは公園の一部といったような気分の中の森を、米友は二メートルの木柱をかついで無二無三に進んで行くと、やがてかなりの明るさがパッと行手の森の中に現われて、そこでガヤガヤと人の笑い声、話し声が手に取るように聞え出しました。
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島木健作 |
【赤蛙】
しかし私には本能的な生の衝動以上のものがあるとしか思へなかつた。活動にはひる前にぢつとうづくまつてゐた姿、急流に無二無三に突つ込んで行つた姿、洲の端につかまつてほつとしてゐた姿、――すべてそこには表情があつた。
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佐藤垢石 |
【老狸伝】
城門を押し倒して、あわや城内へ北条勢が押し込もうと見える危機一髪のとき、不思議なり城の一角から大軍勢が押し出し、手に手に松火を |
岡本綺堂 |
【半七捕物帳 人形使い】
兵助の刀は又もや水右衛門の |
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