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無理無体
むりむたい |
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作家
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作品
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芥川龍之介 |
【アグニの神】
「この婆さんはナイフを振り上げました。もう一分間遅れても、妙子の命はなくなります。遠藤は |
芥川龍之介 |
【鼠小僧次郎吉】
胡麻の蠅の奴め、驚きやがるめえ事か、慌てて振り放さうとする所を、夜具を頭から押つかぶせての、まんまとおれがその上へ馬乗りになつてしまつたのよ。するとあの意気地なしめ、無理無体に夜具の下から、
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有島武郎 |
【或る女(前編)】
玄関に送って出た細君の目には涙がたまっていた。それを見ると、人はよく無意味な涙を流すものだと葉子は思った。けれどもあの涙も内田が無理無体にしぼり出させるようなものだと思い直すと、心臓の鼓動が止まるほど葉子の心はかっとなった。
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石川啄木 |
【鳥影】
『で御座いますからね。』とお柳が引取つた。『これが( |
幸田露伴 |
【五重塔】
すべては我等の矛の餌なれば、剣の餌なれば斧の餌なれば、讚して後に |
富ノ沢麟太郎 |
【あめんちあ】
「死ぬぞ! おれは死ぬぞ!」彼は死期の間に迫って来ているかのように叫んだ。 そうして俺はこの「死」を |
岡本綺堂 |
【籠釣瓶】
立花屋の店先には人の垣を築いた。聞き分けのない奴らだと次郎左衛門は憤った。卑怯に逃げ隠れをするのでない。ここで尋常に自滅するというものを、無理無体に引っくくって生き恥をさらさせようとする。それならばこっちにも料簡がある。最後の邪魔をする奴は片っ端から切りまくって、一旦はここを落ち延びて、人の見ないところで心静かに籠釣瓶を抱いて死のうと、彼は八橋を切った刀の
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島崎藤村 |
【藁草履】
源は |
伊藤左千夫 |
【野菊の墓】
「そのお手紙をお富が読みましたから、誰も彼も一度に声を立って泣きました。あれの父は男ながら大声して泣くのです。あなたのお母さんは、気がふれはしないかと思うほど、 |
佐々木味津三 |
【旗本退屈男 第一話 旗本退屈男】
それもどうやら四十過ぎた分別盛りらしいのを筆頭に、何れも肩のいかつい二本差しが四人して、たったひとりを追いかけながら、無理無体に野暮な喧嘩を仕掛けているらしい様子でしたから、どう見てもあまりぞっとしない話でしたが、売られた方ももうそうなったならば、いっそ男らしく抜けばいいのにと思われるのに、よくよく見るとこれが無理もないことでした。――年はよくとって十八か九、どこか名のあるお大名の
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