|
■このサイトに登録されている四字熟語を検索します。平仮名での検索や一文字からの検索、絞り込み検索などもできます。
無理心中
むりしんじゅう |
|
作家
|
作品
|
---|---|
正岡子規 |
【煩悶】
ナーニ柳橋にも小紫というおいらんがありますよ。スルト、 |
芥川龍之介 |
【一夕話】
「若槻はまたこうもいうんだ。何でも相手の浪花節語りは、始末に終えない乱暴者だそうです。前に |
菊池寛 |
【島原心中】
死にそこなった男の方は、別室に移されていて、医者の手当を受けていたのです。僕が臨検した主な目的は、相手の男を尋問して、無理心中ではなかったか、また、たとえ合意の心中であったにしろ、男の方に自殺二人が遺書を |
太宰治 |
【ダス・ゲマイネ】
好きなのだから仕様がないという |
岸田國士 |
【この握りめし】
また一軒の温泉宿での出来事だが、その宿へ一泊した男女一組の客が、無理心中をした。それだけならまだそううるさいことにもなるまいが、その男の方が、女を絞殺した後で、ちようどそこへ顔を出した主人に飛びかゝり、前歯を二本と片腕を折つてしまつた。驚いて主人が逃げだすのとその男が薬を飲むのといつしよだつた。男は死にきれずに半日悶えつゞけ、医者が来て、やつと命は助かつた。宿の主人は、宿賃と治療費、それに慰藉料まで請求するという。
|
小栗虫太郎 |
【絶景万国博覧会】
その時、釘抜部屋と背中合わせになっている中二階で、その禿は、稽古本を見ていたのだが、どうも小式部さんとしか思われない声で――可遊さん、そんな早く回しちゃ、眼が回ってならないよ。止めて、止めて――と切なそうに頼む声を聴いたと云うのだがねえ。そうすると、当然可遊の方から挑みかけた無理心中と云う事になってしまうけれども、そうなるとまた、今度は身体が
|
永井荷風 |
【桑中喜語】
女子の |
中里介山 |
【大菩薩峠 三輪の神杉の巻】
「エエ、少し都合があって、お前さんと一緒に逃げることはできません」「ほんとにできない? できない? そんなら」 ここに至って金蔵は懐中から短刀を一本取り出します。 「お豊さん、では、お前を殺して死ぬよ、無理心中だよ」 金蔵は悪党に返った。 「金蔵さん、殺して下さい」 意外にもお豊は驚かなかった。 |
佐々木味津三 |
【右門捕物帖 へび使い小町】
「ちょッ。こっちへお向きなせえよ。あっしだっても、たまにゃ |
林不忘 |
【巷説享保図絵】
「お駒さん! 近寄っちゃいけません。近よらないでください。あたしたちは、ふたりとももっと苦しいんですよ。ですから、二人で相談して、いま、この火事を幸い、いっそ磯五さんを仲に、三人で心中するんですよ。無理心中ですよ。決して磯五さんを離しませんよ。ここで三人で死ぬんですから――」
|
|