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無罪放免
むざいほうめん |
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作家
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作品
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夏目漱石 |
【吾輩は猫である】
ところが人間万事 |
太宰治 |
【女の決闘】
以上は、かの芸術家と、いやらしく |
坂口安吾 |
【安吾巷談 巷談師退場】
犯罪というものは、ぬきさしならぬ物的証拠をあげるということが |
横光利一 |
【上海】
そうすると集っている街の人々は、下の方からそれは誰々何々という男で、宗教心が強くって慈善家で、悪いことは何一つしたことがないというように、証明してるの。皆の証明がすむとその男はすぐ無罪放免ということになるんだけど、あたしの父のように誰も何も知らないとこじゃ、まったくもう怪しいと睨まれちゃそれじまいよ。
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佐々木味津三 |
【右門捕物帖 やまがら美人影絵】
ものものしさ、ぎょうぎょうしさ、総立ち会い総吟味の顔は並んでいるが、六十日間責めつづけて自白しないものを、証拠の合わないものをいまさら責めてみたとて、自白するはずもなければ、ないものをまた罪に落としたくも落としようがないのです。吟味というのは名ばかり、調べというも形ばかり、けっきょくはただ、無罪放免という最後のさばき一つがあるばかりでした。したがって、川西万兵衛の吟味もまたほんの形ばかりでした。
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小酒井不木 |
【髭の謎】
信清さんはその日に無罪放免となりました。俊夫君の推定のごとく、主犯人は遠藤博士の実弟で、某強国から多額の金を貰って毒瓦斯の秘密を奪うために、書生の斎藤を買収して博士を殺したのだと白状したそうです。殺してすぐに逃げなかったのも、やはり秘密を見つけることができなかったのと、も一つは令息に嫌疑をかけて、無事に身を
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夢野久作 |
【巡査辞職】
お父さん。色々御心配かけて済みません。僕は絶対的に青天白日です。村の人も僕の潔白を認めて下さると弁護士さんから聞きました、どれ位心強いかわかりません。マユミも引取って下さった由、何卒(なにとぞ)何卒よろしくお願い申上ます。この御恩は死んでも忘れません。
弁護士さんのお話によると僕はもう近い中(うち)に無罪放免になるそうですから帰ったら直ぐに働きます。この不名誉を拭い清めて、草川巡査を見返してやります。
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木下尚江 |
【臨終の田中正造】
『其方儀、明治四年四月某日以来、江刺県大属木村新八郎暗殺の嫌疑を以、入獄申付吟味中に候処、此度証人等申立により、其方の嫌疑は氷解せり、爾来取調に及ばず、今日無罪放免を沙汰す。』
入獄三十六ヶ月と二十日なり。」
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南方熊楠 |
【神社合祀に関する意見】
しかるに例の一村一社制でこの社を潰さんとせしより、村の小学校長津村孫三郎と檀那寺の和尚浮津真海と、こは国体を害する大事とて大いに怒り、百七、八十人徒党して郡役所に嗷訴し、巨魁八人収監せらるること数月なりしが、無罪放免でその社は合祀を免れたり。その隣村に
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中里介山 |
【大菩薩峠 市中騒動の巻】
それをどう間違えたか道庵が「先生、そんなことではありません、わたしの聞いた噂というのは別なことですよ」 |
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