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温厚篤実
おんこうとくじつ |
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作家
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作品
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石川啄木 |
【雲は天才である】
人が、自己の信用の範囲に於て、或る一人を、他の未知の一人に握手せしむる際の、謂はば、神前の祭壇に読み上ぐべき或る神聖なる儀式の告文、と云った様な紹介状ではないか。若し斯くの如き紹介状を享くる人が、温厚篤実にして
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岸田國士 |
【文化勲章に就て】
劇評家のエドモン・セエがもう勲三等で十数年前は未だぴいぴいの新進だったと記憶する。これはなるほど出世の早そうな温厚篤実な劇評家であったと私はちよっと愉快であった。
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萩原朔太郎 |
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寺田寅彦 |
【自由画稿】 正月 |
三好十郎 |
【廃墟(一幕)】 僕は冗談を言ってるんじゃない、まじめです。あなたは一二年前迄は、温厚篤実な立派な学者で、学生達からは人望が有って――それがこんなふうになってと――いまだに温厚篤実な学者かあ。
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国枝史郎 |
【二人町奴】 さてところでその長兵衛、どのような人物かと申しますに、素性は武士、武術の達人、心は豪放濶達ながら、一面温厚篤実の長者、しかも侠気は満腹に允ち生死はつとに天に任せ悠々自適の所もあり、子分を愛する人情は、母の如くに優しくもあれば、父の如くに厳しくもあり、洵に緩急よろしきを得、財を惜しまずよく散じ、極めて清廉でございました。
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