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大盤振舞
おおばんぶるまい
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作家
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作品
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【幕末維新懐古談 猫と鼠のはなし】 それで、師匠は、その一分銀の使用法を考えて、坊様が帰ってから、ちょうど時刻もお八ツ時となったこと故(二時から三時の間)思い附きて蕎麦の
大盤振舞をすることにしたのでありました。物価の安い時、一分の蕎麦はなかなかある。師匠の家庭は師弟平等主義で、上下の区別を立てず至極打ちとけた家風でありましたから、奥と店とが一緒で、一家内中が輪になって、そのおそばを食べておりました
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【旧聞日本橋 21 議事堂炎上】 越中島の練兵場で、ズドンズドン並んで、鉄砲でやられているのと、盛んな蜚語が飛んで、人々は上を下へと、悦んだり青くなったり、そのなかを市中は、菰樽のかがみをぬいて、角々での
大盤振舞なのだから(前章参照)、幼心には何がなんだかわからず、大きな鰻をさかせたり、お酒をのんだりしている父と、戸外にいることがたよりなかった。
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【河童酒宴】
やがて、一同に酔色がまはってきたころ、連中のうちで一番大きく逞しそうな一匹が申すに、おれたちはいつも酒の肴に魚や水草ばかり食べているので、あきあきした。なにかほかに変った肴はないかと思案したところ、あったあった。それは、未風村の猫万どんのところで飼っているあの小馬だ。今夜丑満頃に猫万どん方の厩舎へ一同揃って忍び寄り、小馬を引きだしてきて源景寺渕へ誘い込んで殺してしまい、九千坊親方を中心に大盤振舞を催し、けとばしに舌鼓をうたうと考えたのだが諸君はどうじゃ。
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【顎十郎捕物帳 ねずみ】 一種茫漠たるこの人物は、この脇坂の中間部屋にこれでもう十日ばかり流連荒亡している。北町奉行所の与力筆頭の叔父庄兵衛が扱う事件に蔭からソッとおせっかいをし、うまく叔父をおだてあげて、纒った小遣いをせしめると、部屋を廻って大盤振舞をして歩く。手遊びをしに来るのではない。中間とか馬丁陸尺とかいう連中にまじって
軽口を叩いたり、したみ酒を飲みあったりするのがこの世の愉快だとある。
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【大菩薩峠 如法闇夜の巻】 生姜や日光蕃椒を買ってもらうものもあります。紙の将棋盤と駒を買ってもらって勝負を楽しむものもあります。武鑑を買ってもらって読むものもありました。お菜が無いので困る時には、生姜や日光蕃椒のほかに、ヤタラ味噌や煮染などを買って仲間へ
大盤振舞をするものもありました。また大奮発で二両三両と出して毛布の類を買い込んで、寒さを凌ぐような贅沢なものもありました。袷を一枚買い足して重ね着をする者もありました。
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Last updated : 2024/06/28