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横行闊歩/横行濶歩
おうこうかっぽ |
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作家
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作品
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夏目漱石 |
【吾輩は猫である】 彼はその身も数ヶ月以前までは学生の身デカルトは「余は思考す、故に余は存在す」という |
坂口安吾 |
【本郷の並木道 ――二つの学生街――】 彼はその身も数ヶ月以前までは学生の身分であったことを物の見事に忘却し、京都の学生の横行闊歩を憎むこと、不倶戴天の仇敵を見るようである。なるほど東京の学生は、とてもこうはもてないのである。失われた青春が、三宅君の癪のたねであったらしい。
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葉山嘉樹 |
【労働者の居ない船】 彼女の、コムパスは酔眼朦朧たるものであり、彼女の足は蹌々踉々として、天下の大道を横行闊歩したのだ。 素面の者は、質の悪い酔っ払いには相手になっていられない。
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菊池寛 |
【ある抗議書】 私と父とは、段々心細く思わずには居られませんでした。それと共に、かかる兇悪無残な悪徒を、逮捕し得ざる警察を呪い、またかかる悪徒の横行闊歩して居る世の中が嫌になりました。
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國木田独歩 |
【空知川の岸辺】
余は此男の為す処を見、其語る処を聞いて、大に得る処があつたのである。よしや此一小旅店の主人は、余が思ふ所の人物と同一でないにせよ、よしや余が思ふ所の人物は、此主人より推して更らに余自身の空想を加へて以て化成したる者にせよ、彼はよく自由によく独立に、社会に住んで社会に圧せられず、無窮の天地に介立して安んずる処あり、海をも山をも原野をも |
徳富蘇峰 |
【将来の日本】
吾人は実にこれを |
清水紫琴 |
【誰が罪】
しかるにこれらの大奸賊といふものに、なつてくれば、なかなか公然と張つてある法網に触れて、監獄といふ、小さな箱の中へ這入るやうな、 |
久生十蘭 |
【顎十郎捕物帳 捨公方】
諸葛孔明の顔は一尺二寸あったというが、これは、ゆめゆめそれに劣るまい。眼も鼻も口もみな この長大な顎で、風を切って横行濶歩するのだから、衆人の眼をそば立たせずには置かない。甲府勤番中は、陰では誰ひとり、阿古十郎などと呼ぶものはなく、『顎』とか『顎十』とか呼んでいた。 もっとも、面とむかってそれを口にする勇気のあるものは一人もいない。同役の一人が阿古十郎の前で、なにげなく自分の顎を掻いたばかりに、抜打ちに斬りかけられ、 |
岡本綺堂 |
【綺堂むかし語り】 モンスーンが去ったのと歯の痛みが去ったのと、あしたはインドへ着くという楽しみとで、私は何か大きい声で歌いたいような心持で、甲板をしばらく横行闊歩していると、偶然に右の奥の上歯が揺らぐように感じた。今朝まで痛みつづけた歯である。指でつまんで軽く揺すってみると、案外に安々と抜けた。
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