■このサイトに登録されている四字熟語を検索します。平仮名での検索や一文字からの検索、絞り込み検索などもできます。
王侯将相
おうこうしょうしょう
|
作家
|
作品
|
|
【貧書生】
「はッはッ、減らず口を叩きくさる。汝の懸賞小説も久しいもんぢや。一度当選つたといふ事ぢやが、俺と交際つてからは猶だ当選らんぞ。第一小説が上手になつたら奈何するのぢや。文士ぢやの詩人ぢやの大家ぢやの云ふが女の生れ損ひぢや、幇間の成り損ひぢや、芸人の出来損ひぢや。苟くも気骨のある丈夫の風上に置くもんぢやないぞ。汝も尚だ隠居して腐つて了ふ齢ぢやなし。王侯将相何ぞ
種あらんや。平民から一躍して大臣の印綬を握む事の出来る今日ぢやぞ。なア亀井、筆なんぞは折つぺしッて焼いて了へ。恋ぢやの人情ぢやのと腐つた女郎の言草は止めて了つて、平凡小説を捻くる間に少と政治運動をやつて見い。」
|
|
【頑執妄排の弊】
過去現在未来は全宇宙の所有物にして、人間の私有にあらず、時間と空間は人間を、或る立塲に繋げども、人間は過、現、未、の中心に立つて動く者にあらず。然りと雖、宇宙の人間に対するは蛇の蛙に於けるが如くなるにあらず、人間も亦た宇宙の一部分なり、人間も亦た遠心、求心の二引力の持主なり、又た二引力の臣僕なり。魚市に喧囂せる小民、彼も亦た宇宙に対する運命に洩れざるなり、彼も亦た彼の部分を以て、宇宙を支配しつゝあるものなり、この観を以てすれば、王侯将相と彼との間に何の径庭あらんや。
|
|
【大菩薩峠 新月の巻】
「その当座というものは、わたくしたちが、天下の女という女の幸福を一人で占めたもののように、世間から、羨()まれもし、あがめられもいたしました。天下を掌のうちに握る太政入道は、たとい王侯将相のお言葉はお用いなくとも、わたくしたちの願いはみんな聞いて下さいました。
|
- それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
- このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。
|
Last updated : 2024/06/28