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輪廻転生
りんねてんしょう |
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作家
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作品
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宮本百合子 |
【文芸時評】
棄てられた女は、さんざん苦しんだあげく、だんだん霊の不滅、輪廻転生の教えを美しいものと信じるようになり、霊交術にまで熱中しだす。そして、ギリシ ア神話のように、死んだ男は早ざきのつぼみを持つ紅梅に生れかわっているという幻をえがき、「心を一つにこらして」魂をその死人のもとにかよわせ、るる霊 の不思議とあの世の生について語る。 |
中里介山 |
【山道】
「実際、あの男の頭は少し変です――偶然の出来事にも何か必然の意味を持ちたがり、因果応報の存在を信じ輪廻転生(りんねてんしょう)を信じ勧善懲悪(かんぜんちょうあく)が自然の理法なりとして疑わない位ですから、まあ、一種の迷信家でしょうな、ごく頭の古い男です、されば大震災の時も浅草の観音堂が焼け残ったのを無意味に見ることが出来ない一人でした、近代学者の冷笑を買うには申分のない資格に出来ているようです」 |
夢野久作 |
【鼻の表現】
滴(したた)るばかりの緑の野に金光赫々(かっかく)として輝くファラオの武威は、各王の死後の住家である三角塔と、その功績を地表高く捧ぐる方光塔と、迷い入ったら最後、容易に出口を発見し得ぬという螺堂を生みました。又不可思議をそのまま神として崇拝する万有神教は、輪廻転生の説と木乃伊(ミイラ)とを生みました。その中にわけても不可思議の建造物として、今日迄全世界の学者に首をひねらしているスフィンクスの大石像を生み出したという事は、エジプトの文化の奇怪さを一層強く裏書きしているものではありますまいか。 |
夢野久作 |
【ドグラ・マグラ】
続いて貧道座に上り、委(くわ)しく縁起の因果を弁証し、六道(りくどう)の流転(るてん)、輪廻転生(りんねてんしょう)の理(ことわり)を明らめて、一念弥陀仏(みだぶつ)、即滅無量罪障(そくめつむりょうざいしょう)の真諦(しんたい)を授け、終つて一句の偈(げ)を連らぬ。 |
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