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猟官運動
りょうかんうんどう |
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作家
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作品
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勝海舟 |
【猟官運動】
併し、何にせよ今度の政変は、第二維新だ。猟官の噂もだんだん聞くが、考えて見れば、是れも無理はない話しさ。それは御一新の際には、武士が皆な家禄を持って居たから遊んで居ても十分食えたのだ。尤も脱藩の浪士などの間には、不平家も少しはあったが、大抵な人は所謂恒の産があったから、そんなに騒がなくってもよかったのだ。西郷などは、固より例外だが、それは流石に立派なもので、幕府が倒れた時に、最早平生の志を遂げたのだからこれから山林にでも引き籠って、悠々自適、風月でも楽んで、余生を送ろうと云い出した位だ。処が今の政党員は、多くは無職業の徒だから役人にでもならなければ食えないのさ。だからそれは猟官もやるがよいが、併し中には何んの抱負もない癖に、つまり財政なり外交なり、自分の主張を実行するために、就官を望むのではなくて、何んでも善いから月給に有り就きさえすればよいという風な猟官連は、それは見っともないよ。
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風巻景次郎 |
【中世の文学伝統】 その頃は院政の時代になっていて、摂関政治を抑え、皇室御親政の |
木下尚江 |
【自由の使徒・島田三郎】 その九月、伊藤内閣辞職の後を受けて、松方正義を総理大臣に、大隈重信を外務大臣に、所謂薩摩閥と進歩党との聯合内閣が出来た。両者の裏には三菱が居て岩崎弥之助が自ら出でて日本銀行総裁になつた。薩派政治家の暴政と、進歩党員の猟官運動との為に、この内閣は極めて醜悪な最後を遂げたが、三十年十一月七日進歩党代議士会で政府との提携問題に関する最後の相談の席上、先生はかう云ふて居る。これは当日の演説を文章に書き替へて毎日新聞に発表されたものだ。
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