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正当防衛 せいとうぼうえい ⇒ 正当防衛 ⇒ 正当防禦 |
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作家
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作品
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太宰治 |
【お伽草紙】
婆汁なんかをたくらんだのは大いに悪いが、しかし、このごろの絵本のやうに、逃げるついでに婆さんを引掻いて怪我させたくらゐの事は、狸もその時は必死の努力で、謂はば正当防衛のために無我夢中であがいて、意識せずに婆さんに怪我を与へたのかも知れないし、それはそんなに憎むべき罪でも無いやうに思はれる。
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中里介山 |
【大菩薩峠 めいろの巻】
しかし、後ろから音もなく、与八の首へ縄を巻きつけたその人とても、必ずしも与八をくびり殺そうとして、そうしたわけではなく、この際、与八に声を立てられることを怖れての非常手段と見えますから、あちらからいえば、正当防衛の一手段に過ぎないかも知れません。
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夢野久作 |
【霊感!】
そうして猛烈な争いを初めて、今迄の友情をメチャメチャに打ち |
浜尾四郎 |
【黄昏の告白】
大川氏は一応××署の取調を受けたが正当防衛として不問に付することとなるらしい。兇漢の所持品としては出刃庖丁の他金三円二十三銭の現金、懐中電燈、ろうそく、覆面用の黒布等であった。右について司法某大官は語る。「自分は今度の大川竜太郎氏の強盗殺人事件について詳しいことをきいておらぬから何ともはっきり申せないが、きくところのごとくんば大川氏の行為は正当防衛でありかつ正当防衛の程度を超えざるものと思われるから問題にはなるまい。
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久生十蘭 |
【金狼】
逃走中の黒色ギャング、大阪第八銀行襲撃事件の主犯 |
佐左木俊郎 |
【恐怖城】
「蔦代が殺したことにするんだ。紀久ちゃんは、蔦代が入ってきて父さんを刺したのだ! って言えばそんでいいんだ。そ、そ、そして、それから、蔦代がわたしのほうへ寄ってきたから、わたしは蔦代を鉄砲で撃ったのだ! って言えばそんでいいんだ。紀久ちゃんはそれで立派に正当防衛になるんだから」
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吉川英治 |
【大岡越前】
犬の声よりも、見ていた群集の歓声が、小屋の前を揺すったのである。権力と悪政の法規のまえに、いかんともし難い屈辱と隠忍を強いられていた庶民は“お犬様”の暴力にたいし、若衆が毅然たる正当防衛を示したので、おもわず溜飲をさげ、またうれしさの余りというような狂喜の
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