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縦横無礙/縦横無碍
じゅうおうむげ |
作家
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作品
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【霊訓】 あんな悪漢と、悪霊との巣窟に犯人を収容して、いかにして、その改善を期待することが能きよう! 犯罪人とて、必ずしも悪人とは限らない。その少なからざる部分は、単に無智から罪を犯したのである。然るにそれ等が、一たん獄舎の空気に浸ったが最後、多くは真の悪漢と化して行くのである。他なし、そこで悪霊を背負い込むからである。そして最後に、犯人を極刑に処するに至りて、その愚や真に及ぶべからずである。肉体に包まれている間は、霊魂の働きに限りがあれど、一たび肉体を離れたとなれば、
縦横無碍に、ありとあらゆる悪魔的行為に耽ることができる。
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【淡島椿岳 ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――】 椿岳の画はかくの如く淵原があって、椿年門とはいえ好む処のものを広く究めて尽く自家薬籠中の物とし、流派の因襲に少しも縛られないで覚猷も蕪村も大雅も応挙も椿年も皆椿岳化してしまった。かつかくの如く縦横無礙に勝手
気儘に描いていても、根柢には多年の研鑽工風があったので、決して初めから出鱈目に描きなぐって達者になったのではなかった。
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【触覚の世界】 人間の最後に残るもの、どうしても取り去る事の出来ないもの、外側からは手のつけられないもの、当人自身でも左右し得ぬもの、中から育つより外仕方の無いもの、従って縦横
無礙なもの、何にも無くして実存するもの、この名状し難い人間の裸を彫刻家は観破したがるのである。だが裸は埋没され叮嚀に匿されているのが常である。善いにせよ、悪いにせよ、それが事実である。
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【鼻の表現】 悪魔式鼻の表現はこの間に活躍して縦横
無礙にその効果を挙げるので、鼻の表現研究の必要もここに到って又益甚だしくなるのであります。
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【こがね丸】
去るほどに三匹の獣は、互いに尽す秘術
剽挑、右に衝き左に躍り、縦横
無礙に暴
れまわりて、
半時ばかりも闘
いしが。金眸は先刻より飲みし酒に、四足の働き心にまかせず。
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【近世快人伝】 この生活苦と、仁義、公儀の八釜しい憂世を三分五厘に洒落飛ばし、上は国政の不満から、下は閨中の悶々事に到るまで、他愛もなく笑い散らして死中に活あり、活中死あり、枯木に花を咲かせ、死馬に放屁せしむる底の活策略の縦横
無礙なものがなくては、博多仁輪加の軽妙さが生きて来ないのである。
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Last updated : 2024/06/28