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集散離合/聚散離合 しゅうさんりごう ⇒ 離合集散 ⇒ 集散離合 |
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作家
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作品
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岸田國士 |
【脱退問題是非】
かの、身辺華やかな「脱退者」に引きかへて、新派の頭目、伊井蓉峰の昨今は、誰も注意しないのであらうか。「日暮れて路遠し」と彼自ら云ふのを聞けば、感慨転た切なるものがある。この一座には、いつの間にか国民座を脱け出したらしい森英治郎が加はつてゐる。この新劇畑の逸才は、宝塚から浅草へ何をもつて来たか。最後に、集散離合を日常茶飯事、又は、流行的見栄と考へる「無策な反逆者」のために、聊か「伯父さん」めいた忠告をさせて貰はう。 御承知でもあらう、モスコオ芸術座が、兎も角も、創立以来数十年間、世界第一の理想的劇団として輝かしい業績を残し得たのは、何よりも、一座の俳優達が、「些々たる小感情のために、自己の成長に便利な母体から、軽々しく離れ去ることの愚かさ」を知つてゐたからである。言ひ換へれば、これくらゐ、脱退者を出さなかつた劇団はなかつたのである。 |
小杉放庵 |
【水墨】
水と墨の、紙ないし絹の上に、集散離合する魔術のような美しさは視覚より深く、殆んど触覚的の撫愛を惹く、美人を品して皮膚の粗密に及ばざるは、まだ真に美人を知れりとはいわれぬ、油絵においても、名手は手触りまでも好もしく感ぜられ、凡作は然らず、他のいずれの造形美術にもまた、この差を認めるけれども、殊に東洋の水墨に濃やかな、ほのかな触覚的の魅力を見る。
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石原莞爾 |
【戦争史大観】
右の如く発展をしながら各集団の間に集散離合が行なわれてその数を減じ、恐らく二個の勢力に分れ、その間の決戦戦争によって世界統一の第一段階に入るものと想像せられる。
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