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素意大略
そいたいりゃく
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作家
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作品
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【蘭学事始】 彼は、晩年蘭学興隆の世に会った時の手記に、自分の態度を、次のように主張した。
「翁は、元来疎慢にして不学なるゆえ、かなりに蘭説を翻訳しても、人のはやく理解し、暁解するの益あるようになすべき力はなく、されども人に託しては、我本意も通じがたく、やむことなく拙陋を顧みずして、自ら書き綴れり。その中に精密の微義もあるべしと思えるところも、解しがたきところは強いて解せず、ただ意の達したるところを挙げおけるのみ。たとえば、京へ上らんと思うには、東海、東山二道あるを知り、西へ西へと行けば、ついには京へ上りつくというところを、第一とすべし。その道筋を教えるまでなりと思えば、そのあらましを唱え出せしなり。はじめて唱える時に当りては、なかなか後の譏を恐るるようなる碌々たる了見にて企事はできぬものなり。くれぐれも大体に基づき、合点の行くところを訳せしまでなり。梵訳の四十二章経も、ようやく今の一切経に及べり。これが、翁が、その頃よりの宿志にして企望せしところなり。世に良沢という人なくば、この道開くべからず。されど翁のごとき、素意大略の人なければ、この道かく速かに開くべからず、是もまた天助なるべし」
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Last updated : 2024/06/28