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粗製濫造/粗製乱造
そせいらんぞう |
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作家
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作品
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小川未明 |
【書を愛して書を持たず】 しかし、こうして月々出版された書物はどこへ行くのか。何人も時にこれを疑わぬものはないでありましょう。思うに、半分は、屑とされて消滅し、半分は、自然消滅に帰するものと考えられますが、その中、幾何良書として後世にまで残存するであろうか。印刷術と製本術とが、機械でされるようになって以来、生産の簡易化は、全く書物に対する考え方を変えてしまいました。同じく、文化を名目とはするものゝ、珍らしい、特志の出版家でもないかぎり、出版は、資本主義機構上の企業であり、商業であり、商品であり、また今日の如く、大衆を顧客とするには、著者の趣味如何にかゝわらず、粗製濫造も仕方のないことになるのです。 |
神西清 |
【翻訳のむずかしさ】 |
中里介山 |
【山道】 たとえば |
岸田國士 |
【都市文化の危機】 学校都市には学校都市の、軍事都市には軍事都市の、また工場都市には工場都市の風格と色彩があり、それはそれなりに、都市らしく繁華でも、整然としてゐなければならぬ。新開地の興味は、粗製濫造の模擬都市であるところから発するのであつて、その安手なといふ印象は、特に金をかけないからではなく、都市建設の文化的能力を欠いだ手合によつて次ぎ次ぎに偽物が積み重ねられて行くからである。
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宮本百合子 |
【ソヴェト・ロシアの素顔】 だから日本のように非常に短い時間に、非常に沢山のフィルムを、営利会社が有っている映画館の需要を充たすために粗製濫造をする、そういう悲劇は製作者にとってないわけである。それで今までプドフキンでも、エイゼンシュテインでも非常に長い時間かかって傑作をこしらえた。
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小出楢重 |
【楢重雑筆】 だから今でもこの種類のものを探せばいくらでも出て来ます、決して画品のいいものではありません、芸術としては価値 |
坂口安吾 |
【餅のタタリ】 「これは町の人の食う餅だ。むろん私の餅でもないし、近村の農家の餅でもない。なぜかというと、この餅は餅米のツブだらけで、粗製乱造の賃餅だ。自家用にこんな粗製乱造の餅をつくることはないものだ。私が犯人でないというレッキとした証拠を見せてあげるから、待っていなさい」
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