■このサイトに登録されている四字熟語を検索します。平仮名での検索や一文字からの検索、絞り込み検索などもできます。
転迷開悟
てんめいかいご
|
作家
|
作品
|
幸田露伴
|
【
連環記
】
むかし呂洞賓という仙人は、仙道成就しても天に昇ったきりにならずに、何時迄も此世に化現遊戯して塵界の男女貴賎を点化したということで、唐から宋へかけて処処方方に詩歌だの事跡だのを遺して居り、宋の人の間には其信仰が普遍で、既に蘇東坡の文にさえ用いられているし、今でも法を修して喚べば出て来ると思われている。我邦でも弘法大師は今に存在して、遍路の行者とまでも云えない世の常の大師まいりをする位の者の間にも時によりて現われて、抜苦与楽転迷開悟の教を垂れて下さるという俗間信仰がある。いや
其様なことを云うまでもなく、釈迦にさえも娑婆往来八千返の談があって、梵網経だか何だったかに明示されている。
|
島崎藤村
|
【
夜明け前 第二部下
】
別当社僧の復飾に、仏像を神体とするものの取り除きに、大菩薩の称号の廃止に、神職にして仏葬を執り行なうものの禁止に――それらはすべて神仏分離の運動にまであふれて行った国学者の情熱を語らないものはない。ある人も言ったように、従来僧侶でさえあれば善男善女に随喜渇仰されて、一生食うに困らず、葬礼、法事、会式に専念して、作善の道を講ずるでもなく、転迷開悟を勧めるでもなく、真宗以外におおぴらで肉食妻帯する者はなかったが、だいこく、
般若湯、天がい等の何をさす名か、知らない者はなかったのが一般のありさまであった。
|
- それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
- このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。
|
Last updated : 2024/06/28