|
■このサイトに登録されている四字熟語を検索します。平仮名での検索や一文字からの検索、絞り込み検索などもできます。
手練手管
てれんてくだ |
|
作家
|
作品
|
---|---|
坂口安吾 |
【ジロリの女 ――ゴロー三船とマゴコロの手記――】 ヤス子さん。あなたを高めるといったって、事実、私は全部のものを今こゝへさらけ出しているのですよ。手練手管のある人間でもなく、頭のヒキダシの中に学問をつめこんでおく男でもありません。まったく、これだけの人間です。先程も申しました通り、つまり、恋と愛人とに奉仕する、すべてを賭けて奉仕のマゴコロを致すというだけの人間なんです。それが私の身上です。イノチなのです。それが人を、高めるのか、低めるのか、それは私は知りません。
|
林不忘 |
【丹下左膳 乾雲坤竜の巻】 ことにお藤のような女においては、いっさいの |
平林初之輔 |
【オパール色の手紙 ――ある女の日記――】 世間の女はいろいろな
|
田中英光 |
【オリンポスの果実】
男は女が自分に愛されようと身も心も投げだしてくると、
|
矢田津世子 |
【女心拾遺】 良人に信頼をおく――そんな気もちよりも、てんからおしもを子供扱いにしているので、疑いの心が起ってこないのだった。それだけに、夫人は今度のことを自分の落ち度に思うのである。子供だと気をゆるして安気に構えていた自分へ肚が立つ。そして、舌をちょろつかせてものを言う甘えようや、始終ニコニコと笑っているこのあどけない顔が良人を誘惑するてだったのか、と夫人は今十九のおしもに四十年増の手練手管を見た気がする。
|
中里介山 |
【大菩薩峠 流転の巻】 だからこの連中は、ガラクタ文士を集めては相当範囲の勢力圏を作り、自党に不利なるものの出現に当っては、伏兵を設けて、白いものを黒く、黒いものを白くする宣伝術策ぶりだけは、腐敗した時代の政党に異ることなく、文学というものを、極めて低劣な
|
|