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内股膏薬
うちまたごうやく
うちまたこうやく
内股に貼った膏薬が右の脚に付いたり左に付いたりするように、態度が一定せず、しっかりした意見や主張もなく、都合しだいで、あちらこちらと付き従うこと。また、そういう人のこと。「二股膏薬ふたまたごうやく」「股座膏薬またぐらごうやく」とも。
⇒ 二股膏薬 ⇒ 内股膏薬
作家
作品

岡本綺堂

【半七捕物帳 廻り燈籠】

「本人は自分で探し当てたと云うが、どうも怪しい。まさかに三甚の子分が洩らしたのでもあるまいが、さつきの奉公人か、さもなければ千次の奴がしゃべったに相違ないと見込みを付けて、まず千次を取っ捉まえて調べると、果たしてそうでした。いわゆる内股膏薬で、敵にも付けば味方にも付く。義理人情は構わない、銭になれば何でもする。こういう安っぽい奴に逢っちゃあ堪まりません。藤吉から幾らか貰って、三甚の隠れ家を教えながら、又わたくしの方へ来て金蔵の隠れ家を教える。どうにもこうにも仕様のない野郎で、藤吉と一緒に暗いところへ抛り込んでやろうかと思ったのですが、なにしろ金蔵のありかを密告した功があるので、まあ助けて置いてやりました。

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三遊亭圓朝
鈴木行三校訂

【粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)】

正「ひどうございますね、うなら早く知らせて下さればいのに……その節は親方誠に有難う存じました、わたくしは助かりましたが、あの晩に長次さんはポカリと斬られちまいました、あの時の御恩は私は死んでも忘れませんあの時には誰も中へ這入って止めがないところへ、親方が這入って下すって、無法といっては済みませんが、向うで驚いて手を放したので私は逃げられたので、それからというものは貴方のお顔が目に附いてゝ忘れませんが、お名前が知れないから只土手さま/\って、真に神の如く毎日/\拝んでましたが、此方こちらでお目に懸るとは斯んな嬉しいことはありません、親方のためなら内股膏薬どころじゃア有りません、 わたしは按摩膏に成って親方の方へピッタリ粘著くっついて離れませんので、お手伝いでも遣りましょう」

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2024/06/28