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唯一無二
ゆいいつむに |
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作家
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作品
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芥川龍之介 |
【僻見】
その点は菊池寛の為に翻弄されるのもやむを得ない。けれども岩見重太郎は如何なる悪徳をも償う位、大いなる美徳を持ち合せている。いや、必しも美徳ではない。寧ろ善悪の彼岸に立った唯一無二の特色である。岩見重太郎は人間以上に強い。(勿論重太郎の同類たる一群の豪傑は例外である。)重太郎の
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有島武郎 |
【惜みなく愛は奪う】 お前はまた私に帰って来る前に、お前が全く外界の標準から眼を退けて、私を唯一無二の力と頼む前に、人類に対するお前の立場の調和について迷ったかも知れない。
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高村光太郎 |
【美の日本的源泉】 夢殿の救世観世音像は、こういう意味で古今を独歩する唯一無二の霊像であり、彫刻美としてのみ語るのはまことに心無きわざとなるのである。美の日本的源泉として
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寺田寅彦 |
【連句雑俎】 さて上記の考え方では、連句の長句一つ、短句一つを、それぞれの一つの音に比較するという前提のもとに考えを進めたのであるが、これは多くの中の一つの考え方であって、唯一無二の考え方ではない。
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若山牧水 |
【樹木とその葉 歌と宗教】
斯くして漸く自分というものゝあるのを知る。そうして其處に見出でた唯一無二の自分というものに對して次第に親しみを感じ始めるのはこれは自然である。親しみを感ずると共にその自分を一層濁りのないものに、美しいものに、深い大きいものに進めてゆきたい心の起るのもまた自然であるといわねばならぬ。
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中島敦 |
【光と風と夢】 雲のように湧起る空想的情景。万華鏡の如き影像の乱舞。それを見た |
北原白秋 |
【桐の花とカステラ】
鳴かぬ小鳥のさびしさ……それは私の歌を作るときの唯一無二の気分である。私には鳴いてる小鳥のしらべよりもその小鳥をそそのかして鳴かしめるまでにいたる周囲のなんとなき空気の捉えがたい色やにほいがなつかしいのだ、
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太宰治 |
【もの思う葦 ――当りまえのことを当りまえに語る。】 富永太郎というひとのものであるが、あの中の詩二篇、訳詩一篇は、いまでも私の暗い胸のなかに灯をともす。唯一無二のもの。不朽のもの。書簡集の中には絶対にないもの。
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平出修 |
【逆徒】 斯の様な調書が存在して居て、それが裁判所の証拠資料の唯一無二なるものであるとすれば、被告はどこにも逃るゝ途はない。
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佐藤垢石 |
【わが童心】 我々からみれば、東京はまことに殺風景のところだ。私も永い年月東京住まいをしたけど、なんとなく潤いある情味に乏しい。でも、木村君に取ってはそこが唯一無二の故郷なのだ。そして、無上の愛着を感じているという。
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