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有為多望
ゆういたぼう
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作家
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作品
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【それから】 僕は元来怠けものだ。いや、君と一所に往来している時分から怠
けものだ。あの時は強いて景気をつけていたから、君には有為多望の様に見えたんだらう。そりや今だって、日本の社会が精神的、徳義的、身体的に、大体の上に於て健全なら、僕は依然として有為多望なのさ。そうなれば
遣
る事はいくらでもあるからね。そうして僕の怠惰性に打ち
勝つ丈の刺激も亦いくらでも出来て来
るだろうと思う。
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【或る女(前編)】 この年少記者はある人々からは英雄の一人とさえして崇拝された。この木部がたびたび葉子の家を訪れるようになった。その感傷的な、同時にどこか大望に燃え立ったようなこの青年の活気は、家じゅうの人々の心を捕えないでは置かなかった。ことに葉子の母が前から木部を知っていて、非常に有為
多望な青年だとほめそやしたり、公衆の前で自分の子とも弟ともつかぬ態度で木部をもてあつかったりするのを見ると、葉子は胸の中でせせら笑った。そして心を許して木部に好意を見せ始めた。木部の熱意が見る見る
抑えがたく募り出したのはもちろんの事である。
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Last updated : 2024/06/28