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優柔不断
ゆうじゅうふだん |
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作家
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作品
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太宰治 |
【新ハムレット】 ことにも、わしはハムレット王家の血を受けて生れて来た男です。君もご存じのように、ハムレット王家の血の中には、優柔不断な、弱い気質が流れて居ります。先王も、わしも、幼い時から泣き虫でした。わしたち二人が庭で遊んでいるのを他国の使臣などが見て、女の子と間違ったものです。
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中島敦 |
【光と風と夢】 ラウペパ王は、彼とマターファとの間に立とうとする私の調停をポリネシア式の優柔不断が戦争を容易に起させないであろうことを唯一の頼として、 |
中原中也 |
【散歩生活】
「女房でも貰って、はやくシヤッキリしろよ、シヤッキリ」と、従兄みたいな奴が従弟みたいな奴に、浅草のと或るカフエーで言っていた。そいつらは私の
其処を出ると、月がよかった。電車や人や店屋の上を、雲に這入ったり出たりして、涼しそうに、お月様は流れていた。そよ風が吹いて来ると、私は胸一杯呼吸するのであった。「なるほどなア、シヤッキリしろよ、シヤッキリ――かア」 私も女房に別れてより |
折口信夫 |
【死者の書】 都の姫の事は、子古の口から聴いて知ったし、又、京・難波の間を往来する頻繁な公私の使いに、文をことづてる事は易かったけれども、どう処置してよいか、途方に |
与謝野寛 与謝野晶子 |
【巴里より】 自分は欧洲へ来て見て、初めて日本の女の美が世界に出して優勝の位地を占め |
宮本百合子 |
【バルザックに対する評価】 一八三〇年七月革命後、常に |
岸田國士 |
【犬は鎖に繋ぐべからず】
二見 そりゃ、仕込みようで、どうにでもなりますわ。飼主次第ですわ。
念吉 よし、仮りに僕の仕込方が優柔不断であったとしよう。それならそれで、せめて、
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堺利彦 |
【私の母】 もし私に、けちくさい、気の小さい、小事にアクセクするというところが著しく現われているとするなら、それは父の方からの欠点である。もしまた私に、不器用な、不活溌な、優柔不断なところが大いに存在しているとするならば、それは母の方からの弱点である。
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福田英子 |
【妾の半生涯】 されば妾は朝鮮変乱よりして、東亜の風雲 |
浅沼稲次郎 |
【まあまあ居士の弁 私の歩いてきた道】 一月大会の分裂は党員によりよき教訓を与え此の自己批判の上に社会党躍進の大勢は整備されつつある。私は私年来の主張たる社会党一本の姿の具現の為にあらゆる努力を捧げたいと思って居る。私は右の信念の下に党の運営の為東奔西走しつつあるのであるが、よく人は私を「まあまあ居士」だとか「優柔不断」だとか「小心」だとか「消極的」だとか、いろいろ批評されているが、およそ大衆団体の中にあって行動するのには、一つの運動方針を決めてやって行くのだから、大会で決めた方針を皆が遵奉して行けば、そこには対立もなければ、分裂もないわけである。
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