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雄心勃勃/雄心勃々
ゆうしんぼつぼつ
作家
作品

石川啄木

【初めて見たる小樽】

 我が北海道は、じつに、我々日本人のために開かれた自由の国土である。劫初ごうしょ以来人の足跡つかぬ白雲落日の山、千古斧入らぬ蓊鬱おううつの大森林、広漠こうばくとしてロシアの田園をしのばしむる大原野、魚族群って白く泡立つ無限の海、ああこの大陸的な未開の天地は、いかに雄心勃々 ゆうしんぼつぼつたる天下の自由児を動かしたであろう。彼らは皆その住み慣れた祖先墳墓ふんぼの地を捨てて、勇ましくも津軽の海の速潮を乗りきった。

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芥川龍之介

【木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)】

彼は竊に「今こそ孤にておはしますとも、武運開かば日本国の武家の主ともなりや候はむ。いかさまにも養立てて、北陸道の大将軍ともなし奉らむ」と独語したりき。彼が、雄心勃々として禁ずる能はず、機に臨ンで其驥足を伸べむと試みたる老将たりしや知るべきのみ。

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幸田露伴

【蒲生氏郷】

そこで九郎兵衛に返書をもたらさしめ、守屋守柏しゅはく小関おぜき大学の二人を京へ遣ったが、政宗の此頃は去年大勝を得てから雄心 勃々ぼつぼつで、秀吉東下の事さえ無ければ、無論常陸に佐竹を屠って、上野下野と次第に斬靡きりなびけようというのだから、北条征伐に狩出されるなどは面白くなかったに相違無い。

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岸田國士

【青年の夢と憂欝 ――力としての文化 第五話】

 昔の少年たちは、大臣大将を夢みたものですが、それは無邪気な英雄主義でありました。しかし、明治この方、前の詩に現れているやうな気風が盛んで、田舎にいては志が遂げられないと思うものが多かったのです。これはひとつには、地方の雰囲気が雄心勃々たる青年の「夢」を育てるだけの魅力を欠いていたことにもよりますが、ひとつには、専門の学校を出なければ一人前の人物になれないというような誤った考えがはびこっていたからです。

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佐々木味津三

【旗本退屈男 第七話 仙台に現れた退屈男】

 城下に這入って、釈迦堂脇しゃかどうわきから二十人町、名掛町なかけまちと通り過ぎてしまえば、独眼竜伊達どくがんりゅうだて政宗まさむねが世にありし日、恐るべきその片眼を以て奥地のこの一角から、雄心勃々として天下の風雲をのぞみつつ、遙かに日之本六十余州を 睥睨へいげいしていたと伝えられる、不落難攻の青葉城は、その天守までがひと目でした。町もまたここから急に広く、繁華もまた城下第一と見え、随って旅人の群も虫のに集るごとくに自ずとつどうらしく、両側は殆んど軒並と言っていい程の旅籠屋はたごやばかりです。

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Last updated : 2024/06/28