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- 絵の中に登場する様々な子どもの説明を文字化しました。
- 一行目は『翻刻』で、ほぼ書かれているままの文です。変体仮名は現用の仮名に置き換えました。
- 二行目は『読み下し』です。現代仮名遣いにし、適宜、送り仮名や漢字を補いました。
軍書すきな 小僧
軍書好きな 小僧
*ここでの「軍書」は、合戦を記した書物を指すと思われ、画の様子からは「軍書」を演じる「講談」などの興行のことか。
こわいろの すきな 小僧
声色の 好きな 小僧
*ここでの「声色
」は、興行の宣伝のため、俳優のせりふ回しの声や口調をまねる木戸芸者の芸のことと思われ、「講談好き」に対比して「芝居好き」を表すか。
*「軍書」「声色」は善悪の区別ではなく、江戸の風俗といった捉え方か。
*「軍書」「声色」は善悪の区別ではなく、江戸の風俗といった捉え方か。