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自己撞着
じこどうちゃく |
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作家
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作品
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戸坂潤 |
【科学論】
――更に又、実証的な批判主義とも云うべきものはE・マッハ、アヴェナリウス、ペーツォルト等の経験批判論(経験的理性の批判)である。之が実は、実証的な自然科学と批判的な所謂哲学とを、バラバラに引き離すことによって、如何に自己撞着に陥っているものであるかに就いては、レーニンが巨細に分析し批判した処である
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宮本百合子 |
【自我の足かせ】
プロレタリア文学運動に加えられた野蛮な圧迫をおそれ、圧迫をさける一つの逃げ道としてばかりあつかわれた日本の当時の動きはもとより「自我」をまもるどころではなかった。これらの事情をかえりみると一緒に、わたしたちは真面目に一つのことを反省しなければならないと思う。それは日本の封建性の圧迫をつねに感じていて、そのために感受性が異常になっている日本のインテリゲンチャの間には、一九二八年以来、奇妙な自己撞着があるということである。その自己撞着は、いつも自我の解放、個人の運命の自由な展開ということについて熱心に念願しながら、いざその実行に立たなければならないという時には、きまって何かの影におびえて動かないような理窟を見出して来たことである。 |
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