記号 |
名称 廃止年 |
説明など |
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銀行
昭和30年
1955年
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【記号の由来】
江戸時代に両替商が質量を量る道具として使っていた 分銅を図案化したもの。
この記号は、1万分1地形図では現在も使われている。
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古戦場
昭和35年
1960年
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【記号の由来】
交差させた日本刀を図案化したもの。 |
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都道府県庁
昭和40年
1965年
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この記号は、20万分1地勢図などでは現在も使われている。 |
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牧場
昭和40年
1965年
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【記号の由来】
馬の口に取り付け、 手綱をつけて馬を 御する 轡の形を図案化したもの。
現在は、特定地区界の地図記号で表される。
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電報・電話局
昭和61年
1986年
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【記号の由来】
1985年〈昭和60年〉に民営化された日本電信電話公社の公式マーク(公社章)に由来し、デザインは「電報 (Telegraph) と電話 (Telephone)」の頭文字である2つの「T」で円を作り、中央の空白部でサービス (Service) の頭文字の「S」を表すものであった。 |
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塩田
昭和61年
1986年
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【記号の由来】
海水から塩を作るために、砂浜に作られた田の形を表したもの。
工場で塩を作ることが多くなり、塩田の数も減って地図記号は廃止された。
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森林管理署
平成25年 2013年
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【記号の由来】
漢字の「木」を記号にしたもの。
国有林の管理や維持をする国の役所の森林管理署を表していた。
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気象台
平成25年 2013年
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【記号の由来】
昔使われていた風の早さを計る風速計を横から見た形を記号にしたもの。 現在は、気象台が単独で立地する場合は名称が地図上に表記される。
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大学
平成25年 2013年
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【記号の由来】
漢字の「文」の文字を表した形。
「大学」「短期大学」「高等専門学校」の記号は廃止され、学校を表す記号は「小・中学校」「高等学校」の二つとなった。
「大学」「短期大学」「高等専門学校」は、「◯◯大」「◯◯短大」「高専」などと地図上に表記される。
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短期大学
平成25年 2013年
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高等専門学校
平成25年 2013年
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自衛隊
平成25年 2013年
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現在は、「◯◯駐屯地」などと名称が表記される。
この記号は、20万分1地勢図では現在も使われている。
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工場
平成25年 2013年
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【記号の由来】
工場で使われている機械の歯車の形を記号にしたもの。
大きな工場には名称が表記される。
この記号は、20万分1地勢図では現在も使われている。
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桑畑
平成25年 2013年
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【記号の由来】
桑の木を横から見た形を記号にしたもの。
桑を栽培している土地を表していた。繊維産業の変化で、生糸を取るための繭を作る蚕の餌としての桑の需要が減り、国内では桑畑も少なくなり、地図記号は廃止された。
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その
他
の
樹木畑
平成25年 2013年
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【記号の由来】
樹木畑を上から見た時の形を記号にしたもの。
きり、はぜ、こうぞ、庭木や苗木などを栽培している土地を表していた。
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渡船
(フェリー)
平成25年 2013年
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【記号の由来】
渡船の地図記号は、河川、湖、海で、定期的に人や車両などを運ぶ船の発着地点と
航路
を表していた。渡船のうち、フェリーとは人や貨物を自動車ごと運搬することが可能な連絡船をいい、その他の旅客船とは自動車などの運搬をしない渡し船などをいった。
現在は、「 水上・ 海上交通
」
の記号が使われ、水上・海上交通路は、河川等において、人又は車両などを運搬する定期航路を表す。遠距離フェリーの待合所などは「フェリー発着所」と地図上に注記される。
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渡船
(その他の旅客船)
平成25年 2013年
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独立建物(小)
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建物に関する左の四つの記号は、「普通建物」の名称と記号にまとめられ、『堅ろう建物、高層建物および無壁舎以外の建物で、一般的な住居や 2 階建以下の店舗や倉庫などを多く表示している』とされる。(平成25年〈2013年〉)
※改定前までは、「独立建物(小)」は『建物の短い辺が25m以上の独立した建物を表す』、「独立建物(大)」は『建物の短い辺が25m以上、高さ10m( 3 階相当)以上の独立した建物を表す』、「総描建物(小)」は『建物が密集下した場所の建物の短い辺が25m未満のものを表す』、「総描建物(大」は『建物の密集した地域の短い辺が25m以上のものを表す』とされていた。
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独立建物(大) |
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総描建物 (小) |
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総描建物(大) |
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中高層建物 |
建物に関する左の二つの記号は、「堅ろう建物」、「高層建物」として適用範囲も見直された。堅ろう建物は『地上 3 階相当以上 60 m未満の非木造建物を表す』、高層建物は『高さが 60 m以上の非木造建物を表す』とされる。(平成25年〈2013年〉)
※改定前までは、「中高層建物」は『建物の短い辺が25m以上、高さ10m( 3 階相当)以上の独立した建物を表す』、「中高層建物街」は『総描建物(大)で表す地域のうち高さが10m(3階相当)以上の建物のある地域を表す』とされていた。
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中高層建物街 |
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樹木
に
囲
まれた
居住地
平成25年 2013年
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防風林や屋敷森で囲まれ、ほかの地区とはっきりと区別ができる居住地を表していた。
この記号は、取得基準があいまいであることから廃止したとされる。
「国土地理院」
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採石地
平成25年
1955年
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【記号の由来】
石切り場の景観と、がけ(土)の組み合わせを記号にしたもの。
色々な工事や建築などに使う石の材料を採っている場所を表していた。
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重要港
平成25年 2013年
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【記号の由来】
船の 錨の形に由来する。
錨の形の地図記号で表す港は、「重要港」「地方港」「漁港」と三つに分けられていたが、港湾法に基づく「港湾」と、漁港法に基づく「漁港」の二つとなった。漁港と港湾は、名称も併せて地図上に注記される。
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