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問題:旧字
解答:新字
■ 旧字体(旧字)と呼ばれる漢字は、パソコンに搭載されたフォントでは表示することができないものが数多くあります。ここでは、いわゆる漢字の新字体と旧字体を画像で表示します。
■ このページでの新旧字体は、 常用漢字表[文化庁] をベースに、 新選漢和辞典(小学館)
角川新字源(KADOKAWA) 字通(平凡社) を参考にしました。また、この3辞典での調査の後に、さらに次の11辞典を参考にしました。(辞典の配列は初版刊行年順)
旺文社標準漢和辞典(旺文社)
漢字源(学研)
新漢語辞典(岩波書店)
学研現代標準漢和辞典(学研)
例解新漢和辞典(三省堂)
漢字典(旺文社)
全訳漢辞海(三省堂)
新漢語林(大修館)
新修漢和辞典(ベネッセ)
新潮日本語漢字辞典(新潮社)
新明解現代漢和辞典(三省堂)

■ ここでの旧字体(旧字)とは、1946年〈昭和21年〉に告示された「当用漢字表」を受け、略字の採用・点画の整理などが行われて告示された「当用漢字字体表」(1949年〈昭和24年〉)と、それを引き継いだ「常用漢字表」に示されたいわゆる新字体、及び「人名用漢字」の中の新字体に対応する漢字を指します。ただし、「嶽」に対する「岳」、「溫」に対する「温」など、新字体とした中には旧来から使われていた漢字も含まれます。
■ 国立国会図書館による、 漢字表(字種・字体の変遷)を調べる の「当用漢字字体表(1949年〈昭和24年〉内閣告示)」の項によれば、『漢字の読み書きが簡単かつ正確にできるよう、手書きの字体と印刷字体とを一致させるべく字体の標準が示された。ここで新たに標準として採用されたものが新字体』とされます。
■「角川新字源」では、『旧字とは、「常用漢字表」に採用されている『康煕字典 』とは異なる一部の新しい字体に対し、康煕字典体を中心とした旧来の字体をいう』としています。
■ ここでは、上記の辞典の他に、1918年〈大正7年〉から 1933年〈昭和8年〉に発行された「尋常小學國語讀本」、1919年〈大正8年〉の「漢字整理案」、1931年〈昭和6年〉の「常用漢字表」、1938年〈昭和13年〉の「漢字字体整理案」、1942年〈昭和17年〉の「 標準漢字表」、及び「当用漢字字体表(1949年〈昭和24年〉)」が示される以前の印刷物に見られる、現在の「常用漢字表」などに示された字体とは異なる漢字を旧字体として掲載しました。従って、辞典によっては俗字・異体字などと表記される漢字も含まれます。
■ このページに表示される画像で、新字体と旧字体の書体が異なるものがあります。新字体の書体は基本的に游教科書体を使用し、游教科書体で表示できない字体はGlyphWikiを利用しています。
■ 新字体に
と表示されている漢字は常用漢字ではない漢字です。

■ 見出し字、及び漢字を五十音順としていますが、配列は読み方の一つを例としたもので便宜的なものです。
■ このページには、見出し字として 1,041 字、画像で 1,135 枚(新字体の重複などを含む 2,270 字)が登録されています。なお、このページは旧字体の全てについて定義するものではありません。
■ 新字体を入力してページ内を検索することができます。
登録されている漢字一覧(見出し字)
■「弁」の旧字体は、辨・瓣・辯の 3 文字が登録されています。これは、「常用漢字表」に掲げられた 3 文字で、このページで参照した全ての辞典がこれを掲げています。旧字体ではそれぞれ意味が違い、辨理士、辯護士などと使われました。
■「弁」以外の漢字で一つの新字体に複数の旧字体が登録されている場合(衛・既・闘・覇・翻など)は、研究者(辞典)による取り上げ方の違い、及び書体による違いです。それぞれの違いは各辞典を参照してください。なお、「新潮日本語漢字辞典」では、『実際に使用されていた旧字の字体が何通りもある場合は、その代表的な字体を旧字とした』と説明されています。
■ いわゆる「許容字体」とされる5文字も掲載しました。「常用漢字表」における「許容字体」は、「しんにゅう」と「しょくへん」に関わる「遡」「遜」「謎」「餌」「餅」の五つの文字で、それぞれ、「辶」、「飠」を用いた字形が「許容字体」とされ、『これらを現に印刷文字として使用し、今後もそれを使用せざるを得ない場合には改める必要はない』とされています。
■ 画像をクリックすると拡大することができます。
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