『浮世絵・錦絵』 などを見る「目次」 絵本江戸土産くずし字目次 国会図書館リンク目次 《参考》くずし字一覧 絵本江戸土産(えほんえどみやげ)・くずし字を読む= 日暮里 諏訪の台 = 絵本江戸土産くずし字目次 《日暮里 諏訪の台》 《翻刻》 日暮里 諏訪の臺 四時の眺望あるが中にも 春は殊さら賑わひて 音曲の師 門人を引連れ ここに憩ひて餉をひらく 実に遊楽の地といふべし 《現代表記》 日暮里(ひぐらしのさと) 諏訪の臺(すわのだい) 四時(しいじ)の眺望(ちょうぼう)あるが中にも、春は殊(こと)さら賑(にぎ)わいて、音曲(おんぎょく)の師(し)、門人(もんじん)を引連(ひきつ)れ、ここに憩(いこ)いて餉(かれい)をひらく。実(げ)に遊楽(ゆうらく)の地というべし。 *四時(しじ・しいじ)は、四季のこと。 *餉(かれい)は、「かれいい」が変化した語。炊いた米を乾燥させたものを意味し、弁当、また、食事をもいう。 *説明は、などの意。 *万治は、1658年から1661年。 漢字(かな) 《其二 同所 寺院庭中雪の景》 《翻刻》 其二 同所 寺院庭中雪の景 元来寺院林泉の風景尋常にあらざるを 冬枯に及ひし雪の景色 宛然仙境にいるの思ひをなせり これも一時の奇観といふべし 《現代表記》 其二 同所寺院庭中雪の景(じいんていちゅうゆきのけい) 元来(もとより)寺院(じいん)林泉(りんせん)の風景(ふうけい)尋常(よのつね)にあらざるを、冬枯(ふゆがれ)に及びし雪の景色(けいしょく)、宛然(あたかも)仙境(せんきょう)にいるの思いをなせり。これも一時(いちじ)の奇観(きかん)というべし。 *説明は、などの意。 *万治は、1658年から1661年。 漢字(かな) 《其三 同所 つづき》 《翻刻》 其三 同所 つづき 古今集 けぬがうへに またもふりしけ 春霞 たちなはみゆき まれにこそみめ 《現代表記》 其三 同所 つづき 古今集 消ぬがうえに またも降りしけ 春霞 立ちなばみ雪 まれにこそ見め 《意味》 雪よ、消えないうちにさらに降って一面を覆い隠してください。 春霞が立ってしまえば、めったに雪は見られないのだから。 よみ人しらず *説明は、などの意。 *万治は、1658年から1661年。 漢字(かな) *この地図の初期設定での中心点は日暮里諏訪の台付近。初期設定の左の地図は関東平野迅速測図と呼ばれる地図で、明治前期の、明治13年〈1880年〉から明治19年〈1886年〉にかけての関東平野。 地図を拡大 絵本江戸土産くずし字目次 おすすめサイト・関連サイト…