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口なしの
色をばよそに
かしましく
あきなふ妹 が
瀬戸の染飯
色をばよそに
かしましく
あきなふ
瀬戸の
《注》
- 「瀬戸の
染飯 」は、藤枝の名物で、「梔子 」の実で山吹色に染めた強飯 。 - 「口なし」は、物静かという意味と、染飯に使う「梔子」に掛け、物静かどころか染飯の商いの声がかしましいと詠う。