『絵本以呂波歌』 |
『絵本以呂波歌』 画:鈴木春信
並列タイトル:「教訓いろは歌」
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* 現代仮名遣いでの読み方を付加しました。ルビも出来るだけ付けるようにしましたが、全てには付けきれていません。画像でご確認ください。
ひ
人はいざ ひがめる心 一すじに 非をあらためて 独つゝしめ
人がひがみたりとて、我も又ひがみなば、一生たがひに、恨み憤り、絶ゆる間なく、愚とやいふべし。たとへば、弓をもつて矢をはなすがごとし。矢あたらざればとて、的のわざにはらず。我、矢のはなちやうの悪き也。的を見そこなひたるは誤也とおもひ、人はひがむとも、我はひがむまじと慎むべし。
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人がひがみたりとて、我も又ひがみなば、一生たがいに、恨み憤り、絶ゆる間なく、愚とやいうべし。たとえば、弓をもって矢をはなすがごとし。矢あたらざればとて、的のわざにはらず。我、矢のはなちょうの悪き也。的を見そこないたるは誤也とおもい、人はひがむとも、我はひがむまじと慎むべし。
ひとはいざ ひがめるこころ ひとすじに ひをあらためて ひとりつつしめ