『絵本以呂波歌』 |
『絵本以呂波歌』 画:鈴木春信
並列タイトル:「教訓いろは歌」
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* 現代仮名遣いでの読み方を付加しました。ルビも出来るだけ付けるようにしましたが、全てには付けきれていません。画像でご確認ください。
な
何不足 なき身はなをも 中/\に 情をおもひ 嘆をもしれ
人としては喜怒哀楽の情を思ひはかるべし。諺に我身つめつて人のいたさをしれといふならずや。殊更、召つかひと成来る者も人の子なれば、父母自己をいたはり給ふも、親の子を思ふは同じ理なれば、其情をおもひはかる丈、憐愍の心専なるべし。
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人としては喜怒哀楽の情を思いはかるべし。諺に我身つめって人のいたさをしれというならずや。殊更、召つかいと成来る者も人の子なれば、父母自己をいたわり給うも、親の子を思うは同じ理なれば、其情をおもいはかる丈、憐愍の心専なるべし。
なにふそく なきみはなおも なかなかに なさけをおもい なげきをもしれ