『浮世絵・錦絵』 などを見る「目次」 絵本江戸土産くずし字目次 国会図書館リンク目次 《参考》くずし字一覧 絵本江戸土産(えほんえどみやげ)・くずし字を読む= 堀切の里 花菖蒲 = 絵本江戸土産くずし字目次 《堀切の里 花菖蒲》 《翻刻》 堀切の里 花菖蒲 綾瀬川の東にあり 数万株の花菖蒲 その色更に数を知らす 眺望類ひあらされば 毎年卯月下浣より皐月に至りて 遠きを厭はす舟に乗り 箯に駕して都下の美女競ふときは いつれか花と見紛ふはかり 水陸の遊観なり 《現代表記》 堀切の里(ほりきりのさと) 花菖蒲(はなあやめ) 綾瀬川(あやせがわ)の東(ひがし)にあり。万数株(すうまんちゅう)の花菖蒲(はなあやめ)、その色更(さら)に数(かず)を知らず。眺望(ちょうぼう)類(たぐ)いあらざれば、毎年(まいねん)卯月(うづき)下浣(すえつかた)より皐月(さつき)に至りて、遠(とお)きを厭(いと)わず舟に乗り、箯(あんだ)に駕(が)して都下(とか)の美女(たおやめ)競(きそ)うときは、いずれが花と見紛(みまご)うばかり。水陸(すいりく)の遊観(ゆうかん)なり。 *卯月(うづき)は陰暦4月、皐月(さつき)は、陰暦5月。 *下浣(すえつかた) は、下旬。 *箯(あんだ)は、板の床に竹を編んだ縁を巡らせただけの、屋根のない簡単な駕籠(かご)。 *説明は、などの意。 *万治は、1658年から1661年。 漢字(かな) *この地図の初期設定での中心点は堀切菖蒲園付近。初期設定の左の地図は関東平野迅速測図と呼ばれる地図で、明治前期の、明治13年〈1880年〉から明治19年〈1886年〉にかけての関東平野。 地図を拡大 絵本江戸土産くずし字目次 おすすめサイト・関連サイト…