秋の七草あきのななくさ |
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「植物一日一題」1953年〈昭和28年〉
牧野富太郎
アサガオと桔梗
千年ほど前に出来た辞書、それは人皇五十九代宇多帝の時、寛平四年すなわち西暦八九二年に僧
秋の
元来ムクゲは昔中国から渡った外来の灌木で、七
いま一つ『万葉集』巻十にアサガオの歌がある。すなわちそれは「朝がほは朝露負ひて咲くといへど、ゆふ陰にこそ咲きまさりけれ」である。この歌もまた桔梗として敢えて不都合はないと信ずるから、それと定めても別に言い分はない。すなわちこれは夕暮に際して特に眼をひいた花の
この『万葉集』のアサガオを
また万葉歌のアサガオをヒルガオだとする人もあったが、この説もけっして穏当ではない。

(古名)アサガオ(一名)オカトドキ
(今名)キキョウ(桔梗)
(今名)キキョウ(桔梗)
*底本などの情報は「青空文庫」参照
『植物一日一題』を青空文庫で読む ≫≫【リンク】牧野富太郎ほか著による『児童野外植物のしをり』の口絵に書かれた「秋の七草」
1912年〈明治45年〉(国会図書館デジタルコレクション)
1912年〈明治45年〉(国会図書館デジタルコレクション)
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