心に響く日本語・心に残る日本語  
  君死にたまふことなかれ 與謝野晶子 
  一握の砂 石川啄木 
  蜘蛛の糸 芥川龍之介 
  小さき者へ 有島武郎 
  檸檬 梶井基次郎 
  枕草子 清少納言 
  土佐日記 紀貫之 
  走れメロス 太宰治 
  坊っちゃん 夏目漱石 
  吾輩は猫である 夏目漱石 
  草枕 夏目漱石 
  白鳥の唄 若山牧水 
  風立ちぬ 堀辰雄 
  銀河鉄道の夜 宮沢賢治 
  風の又三郎 宮沢賢治 
  雨ニモマケズ 宮沢賢治 
  方丈記 鴨長明 
  外郎売 (ういろううり) 
  日本の色の名前 [色の和名] 
  漂泊者の歌 萩原朔太郎 
  動物園にて 萩原朔太郎 
  竹とその哀傷 萩原朔太郎 
  弁天小僧 河竹黙阿弥 
  白波五人男 河竹黙阿弥 
  三人吉三廓初買 河竹黙阿弥 
  与話情浮名横櫛(切られ与三) 
  「落葉」「山のあなた」 上田敏訳 
  汚れつちまつた悲しみに…… 中原中也 
  サーカス 中原中也 
  月夜の浜辺 中原中也 
  荒城の月 土井晩翠 
  夏の花 原民喜 
  長崎の鐘 原民喜 
  長崎の鐘 永井隆 
  学問のすすめ 福沢諭吉 
  アメリカ独立宣言 福沢諭吉 
  『平家物語』 祇園精舎 
  『平家物語』 那須与一 
  日本国憲法 前文 
  日本国憲法 戦争の放棄 第九条 
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月夜の浜辺
= 心に響く日本語にほんご・心に残る日本語にほんご =

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月夜の浜辺


中原中也


月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちてゐた。

それを拾つて、役立てようと
僕は思つたわけでもないが
なぜだかそれを捨てるに忍びず
僕はそれを、たもとに入れた。

月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちてゐた。

それを拾つて、役立てようと
僕は思つたわけでもないが
   月に向つてそれははふれず
   浪に向つてそれは抛れず
僕はそれを、袂に入れた。

月夜の晩に、拾つたボタンは
指先にみ、心に沁みた。

月夜の晩に、拾つたボタンは
どうしてそれが、捨てられようか?

 
   
心に響く日本語・心に残る日本語  
  君死にたまふことなかれ 與謝野晶子 
  一握の砂 石川啄木 
  蜘蛛の糸 芥川龍之介 
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  檸檬 梶井基次郎 
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Last updated : 2024/06/29